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アヤメ平・尾瀬ヶ原 2015年(平成27年) 4月25日(土)-26日(日) |
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コース・タイム 4月25日(土) 宇都宮(5:40) ⇒ 戸倉(7:30-45) ⇒(乗り合いタクシー)⇒ 鳩待峠(8:15) 鳩待峠(8:30) → 中ノ原(10:05-10) → 横田代(10:32) → アヤメ平(11:40) → 富士見田代(12:06-昼食-33) → 竜宮小屋(14:46) → 檜枝岐小屋(15:33-泊) 4月26日(日) 檜枝岐小屋(6:58) → 竜宮(7:35) → 牛首三叉路(8:56) → 山ノ鼻(9:55-10:16) → テンマ沢(10:48) → ヨセ沢(11:18) → 鳩待峠(12:22) 鳩待峠(12:45) ⇒(シャトルバス)⇒ 戸倉(13:08) 戸倉(13:20) ⇒ 金精峠(13:58) ⇒ 宇都宮自宅(15:18) 同行者 BAKUさん,HIBARIさん,かしら,ドラ吉さん,ランさん,nazunaさん |
BAKU
さんたちと,1月25日に
庵滝
に行ったとき,今年の
尾瀬
は一泊にしたいねと言う話が出た。一泊というと,
大清水
から入って,尾瀬湖畔で一泊し,来たコースを戻るのが最も簡単だが,それでは少し物足
りない。大清水から尾瀬沼経由で
見晴
まで行って一泊し,翌日
鳩待
に抜けるコースも考えたが,一日で見晴まで行くのは簡単ではない。無雪期でも一日かか
る。その逆も考えたが,標高差があるのでそれはもっと大変だ。今年は,ぜひ尾瀬ヶ原に行きたいと
言うことで,このようなコースになった。BAKUさんたちと残雪の尾瀬に行くとのは,これで3度目だ。
前2回は大清水から入って尾瀬沼日尾帰りだった。 4月25日(土) 宇都宮と日光を結ぶ 「日光道路」 では,両側の ヤマザクラ が満開だった。 ![]() いろは坂 を登っていき, 明智トンネル を抜けたところから 奥白根山 が見える。この見え方で,奥日光の天気が分かる。今日もよく見えたから,良い天気に間 違いないが, 「白嶺(ね)」 も雪解けが進み,黒い岩が目立ち始めた。 ![]() 昨日 冬期閉鎖が解除 されたばかりの 金精道路 を上っていく。正面に見える 金精山 も雪解けが進んでいる。 ![]() 途中で BAKU さんの車に追いついた。 グリーンのPRADO でナンバーも覚えている。2台の車を連ねて 戸倉 を目指した。戸倉の駐車場で他のメンバーと落ち合い,BAKUさんの車一台で鳩待峠に入る 予定だったが, 鳩待峠の駐車場は既に満車 というのであきらめ,全員で 乗り合いタクシー に乗り鳩待峠に向かった。 至仏山での山スキー が大人気となり,スキーヤー,ボーダーがたくさん押しかけているのだ。実際,鳩待峠に いる人の9割は板を持っている。 ![]() 鳩待峠 の駐車場の回りには,まだ高い雪の壁ができていた。 ![]() 身支度を調え,出発した。 登山口 はトイレの裏側なのだが,高い雪の壁を登らなければならない。斜めに付けられた 雪の階段 を登って残雪の上に出る。 ![]() 雪は, 固く締まって いて,踏み抜くことはなく,歩きやすい。 ![]() 少し登ると, 上州武尊 が見えてきた。まだ雪がたっぷり残っている。 ![]() 締まった雪の上を快調に進む。古いトレースが所々に現れるが,たどれるほどではない。 赤いリボン を注意深く探せば,参考になるが,あくまで参考程度。 地図とGPS で確認しながら進んだ。 ![]() 至仏山 の頂が見えてきた。 ![]() 芽吹き前の ダケカンバ が, 前衛生け花 のように枝を伸ばしている。白い樹皮が青空に映えて美しい。 ![]() 登るにつれて, 至仏山 の姿が大きく見えてきた。 ![]() ここは, ウラジロモミ の林だ。雪の重さに絶えかねて折れてしまった枝も少なくなかった。 ![]() スノーモビール のトレースに出会った。この時期, 竜宮と見晴の山小屋 は,鳩待峠から,この山を越えて荷揚げをしているのだ。 積雪期だけの特典 で,スノーモービルにソリを引かせて荷揚げをしている。雪が消えれば使えないので積雪 期だけの恩恵だ。 ![]() 横田代 に出た。緩く傾斜した大きな湿原だ。GPSで方向を確認しながら,湿原を縦断するよう に,登っていった。 ![]() 今日の服装はボトムは CWX にモンベルの インスレイションパンツ トップは,ファイントラックの フラッドスキンメッシュシャツ に ダクロン の 長袖シャツ 靴は冬用の ZAMBELON PERMO スノーシュー をザックの背に付け 6本爪アイゼン はザックの中に。 ダブルストック を手にして歩いた。 ![]() 至仏山 の頂がずいぶん低くなってきた。 ![]() 前方には 燧ヶ岳 が姿を現してきた。 ![]() 湿原の上部は,風が強いため,積雪量は少ない。そのため,既に 地面 が顔を出している所も あった。 ![]() 横田代を登り切って,あの 緩やかなピーク を越えるとアヤメ平だ。 ![]() 左方には 燧ヶ岳 が見えている。 ![]() 南方には日光連山が見える。中央のピークは 奥白根山 ![]() アヤメ平 に着いた。 ![]() 白い雪原の上に 燧ヶ岳 白い海に浮かぶ島のようだ。そう,なんとなく 北海道の利尻山 に似ていると思うのは私だけだろうか。 ![]() 中央奥の白い山は 平ヶ岳 だ。 ![]() アヤメ平標識 ここで積雪は約1.2m程度 ![]() 下田代から赤田代 にかけての湿原が見える。 ![]() 燧ヶ岳 はとても姿の美しい山だ。 ![]() アヤメ平 の南側は急峻な崖になっている。雪が底からずり落ち始めた。 ![]() アヤメ平 から少し進むと 富士見田代 に着く。ここで昼食にした。風もなく,眠くなるような時間だった。 ![]() 昼食を終えて,いよいよ下りにかかった。最初は 広い尾根 を緩やかに下る。GPSで現在地を確認しながら進んだ。 ![]() 尾根の先端が急傾斜になっているので,そこを降りるのを止め,途中から, 尾根の横斜面 を下ることにした。 ![]() この斜面は,かなりの 急斜面 で,滑落の危険がある。それぞれ軽アイゼンを付け, BAKUさん,かしら,ドラ吉さん の3人が先頭でステップを切りながら下った。 ![]() ステップを切りながら,急斜面を ジグザグ に下る。 ![]() 急斜面を降りきりホッとした。ところが,ここから 尾瀬ヶ原 までまだまだ遠かった。 ![]() やっと, 尾瀬ヶ原が 見えてきた。 ![]() 尾瀬ヶ原では, 雪解け が進んでおり,ところどころで水の流れが顔を出している。 ![]() 尾瀬ヶ原から見た 至仏山 ![]() 尾瀬ヶ原の北に聳える 景鶴山 景鶴山を含む一帯は,植生保護のために 立ち入り禁止区域 になっており,登山を含む立ち入りは禁止されている。しかし,残雪期に景鶴山に登る人 は少なくなく,大人数のパーティーでの登山も行われているらしい。檜枝岐小屋の ひげ熊さん に聞いたところ,積雪期は,植物への影響も少ないので黙認されているとのこと。 ![]() 至仏山の斜面にスキーヤーの シュプール が刻まれているのが見えた。 ![]() 雪が解けたところでは ミズバショウ が咲き始めた。 ![]() 竜宮小屋 は,27日から営業とのことで,まだ閉まっていた。 ![]() 竜宮沼尻川橋 を渡って 福島県 に入る。 ![]() 燧ヶ岳 が大きい ![]() 見晴の山小屋 が見えた。 ![]() 弥四郎小屋 は5月1日から一部営業と言うことで,布団・毛布を干していた。 ![]() 今晩お世話になるのは 檜枝岐小屋。 檜枝岐小屋到着は15時30分を過ぎていた。今日は8時30分に行動開始して, 7時間の行程 だった。雪の上の歩行は,やはり疲れた。竜宮から見晴までは,無雪期は30分程度なの だが,今日は雪が腐っていて50分かかった。 風呂に入り,湯上がりに生ビール。これは定番コース。 かしら が担いできたワインも少し頂き,良い気分になったところで夕食 今日は, 小屋明けのお祝い として,全員に 缶ビール が1本ずつサービスされた。飲まない人からプレゼントされたものも含めて,2本の缶ビ ールで沈没。 ![]() 部屋に戻って,みんなで布団の上に横になっていたのだが,他にすることもなく, 「寝ようか」 ということになり,布団に入った。6時30分,外はまだ明るかった。さすがに疲れてい たのか,私を始め,みんな直ぐに寝入ってしまったようだ。 4月26日(日) 昨夜は早く寝て,最初に目が覚めたのが0時30分。こんなに熟睡したことは今までな かった。その後も何度か眠りに落ちて,最終的に目が覚めたのは4時30分。写真を撮るために起き だした。 原に出てみると, 至仏山 の頂上付近に陽が当たり,ピンク色に染まっていた。そのうちにみんなも起きだしてきた。 しばらく外にいたのだが,思ったほど寒くない。秋の方がずっと寒い。もうそんな季節なのだ。 ![]() 部屋に戻って 朝食。 景鶴山 に登ると言って,朝食を食べずに出かけたグループもあった。景鶴山に登る人が増えてく れば,また新たな問題がおこるのだろう。 ![]() 今日も,朝食を美味しく頂いた。 ![]() 出発前に勢揃い。 ![]() 昨日と違い, 雪が固まって いて歩きやすい。昨日50分かかったところを,35分で歩くことができた。 ![]() 竜宮沼尻川橋 ![]() 橋を渡った所に,除雪用の スコップと長靴 が木に吊してあった。おもしろい ![]() 遠くの 至仏山 が少し霞んで見える。黄色っぽく見えるのは 黄砂 の影響なのだろうか。 ![]() 至仏山 を目指して歩く。 ![]() トレースに沿って歩く。少し高くなっているので,雪の下の 木道の位置 が何となく分かる。 ![]() 北方には 景鶴山 。その麓に 東電小屋 も見える。 ![]() 雪は,地面に接した底の部分から解ける。そのために, 陥没 が起きる。 ![]() ノビタキ が飛んできた。黒い頭と胸の茶色が特徴だ。 ![]() 下ノ大堀川 の絶景ポイント。 ミズバショウ が顔を出し始めた。 ![]() 下ノ大堀川橋 ![]() 牛首 牛首分岐の標識を探したのだが,見つからなかった。まだ雪の下なのか。 ![]() 振り返って 燧ヶ岳 ![]() 上ノ大堀川橋 ![]() 至仏山 が近づいてきた。 ![]() 反対に, 燧ヶ岳 は遠くなる。 ![]() 雪解け が進んでいる。大きな雪の固まりが木道の上に不安定に乗っている。 ![]() クレバス もある。注意して跨いだ。 ![]() 部分的に顔を出している 木道 意外と滑るので要注意 ![]() 原の川上川橋 ![]() 山ノ鼻 で休憩。休憩所は閉鎖中で,ベンチも雪の下。 ![]() いよいよ 鳩待峠 に向けて出発。 川上川橋 ![]() 至仏山の斜面にたくさんの スキーヤーの姿 が見えた。 ![]() 鳩待峠 への道は,一部で夏道とは違うところを通る。 ![]() 今日も 良い天気 だ。風もなく暖かだ。 ![]() 急斜面をトラバースしながら登っていく。 ![]() 川に沿ったルート ![]() やっと, 駐車場 が見えてきた。 ![]() 鳩待峠駐車場 ジャンボタクシーが客を待っている。 ![]() 鳩待峠 で欠かせないのが 「ハナマメジェラート」 だ。しかしまだやっていなかった。代わりに,カップに入った 「ハナマメアイス」 を食べた。 12時45分発のバスに乗って 戸倉第一駐車場 に戻った。駐車場でBAKUさんたちと別れ,往路を逆に辿って自宅に戻った。 恒例行事となった,BAKUさんたちとの残雪尾瀬山行だが,今年は2日間とも好天に 恵まれ,すばらしい山行となった。私も,このくらいの山行ならば,まだまだ歩けそうだ。 ページトップへ |