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社  山

2015年(平成27年) 5月17日(日)


コース・タイム
 宇都宮(6:05) ⇒ 歌が浜駐車場(7:00-朝食)
  駐車場(7:35) → 狸窪(8:15) → 阿世潟(8:45-50) → 阿世潟峠(9:20-25) → 電波塔(10:05-10) → 頂上(11:33-昼食-12:23) → 阿世潟峠(13:20) → 阿世潟(13:35) → 狸窪(14:03) → 駐車場(14:35)
 歌が浜駐車場(14:45) ⇒ やしおの湯(15:25-16:30) ⇒ 宇都宮(17:15)

同行者
 妻

 妻は, 2011年の怪我 以来,足腰に痛みやしびれが残り,以前のような山歩きができない。平坦路を中心に山歩 きを始めてはいるのだが,まだ長時間の上り下りは難しい。
 社山 は,歌が浜の駐車場から, 往復で12.3km  うち8kmはほぼ平坦路。阿世潟からの 4.3kmで 標高差560m を登降する。決して楽な山ではないが,挑戦してみることにした。

 明智トンネルの出口から見える 奥白根山 は,一段と雪解けが進んでいるようだ。


 今日はいい天気 だ。日本全体が高気圧に覆われ,青空が広がっている。風も弱く,絶好の登山日和だ。今 日は 日曜日 。できれば混雑は避けたいので,日曜日の山行は遠慮したいところなのだが,今日は天気 を優先して,日曜日の登山となった。案の定, 歌が浜 の駐車場では,登山支度をしている人がたくさんいた。
 中禅寺湖の対岸には, 奥白根山 が朝日を受けて輝いていた。


 身支度をして出発したのは 7時35分  先は長いからゆっくりと歩き出した。
 
 男体山 は,左右のバランスがとれた美しい姿だ。駐車場の オオヤマザクラ がまだ咲き残っていた。


 今日の目的地 社山 が三角形の頂を天に向かって突き上げている。


 赤い花は ハウチワカエデ
 
 シロヤシオ が咲いていた。シロヤシオはまとまって咲くときれいだが,1個の花も清楚な美しさがあ る。



 トウゴクミツバツツジ は散っているものが多かったが,まだ残っているものもあった。


 オオカメノキ

 ここの ワチガイソウ は特に小さい。対生する葉が2組接近しているので,輪生のように見える。


 阿世潟 では先行のグループが休憩していた。

 阿世潟峠 を目指して歩き始める。初めのうちは傾斜もなだらかで,若葉の 柔らかな緑色 が心を和ませてくれる。


 阿世潟峠  ここまで登ってくると富士山が見える。いつも富士山を探すのだが,今日は霞んでいて 見ることができなかった。筑波山さえ見えなかった。
 
 リョウブ の新芽が伸び始めた。このくらいが食べ頃で,アクは少なく,美味しい。リョウブは,戦 国時代にご飯に炊き込み保存食にした。そのため,「令布(りょうぶ)」を出して勝手に採ることを禁じ たという。


 社山の 尾根道 は明るくて快適だ。遠くで 奥白根山 が見守っている。


 シロヤシオ の背景に 男体山


 カラマツの雌花  もうかなり成長している。




 頂上に続く 天空の散歩道


 奥白根山 も目の高さになってきた。


 駐車場を出てちょうど 4時間 頂上 に立つことができた。


 山頂 を通り越して50mほど西に行くと,見晴らしのいいところがある。そこで,石の上に腰 を下ろし昼食にした。ここは強い日差しが当たるが,気温が低いので気持ちがいい。
 北側のコメツガの中に アズマシャクナゲ が咲いていた。奥白根山を背景に写真を撮った。


 頂上 で50分ほど過ごして下山にかかった。やはり下りは速い。頂上から1時間かからずに 阿世潟峠 まで降った。


 ヤマツツジ はまだ蕾だった。順序で言うと,シロヤシオの次に咲く花だ。

 ユモトマムシグサ  比較的高地に生育する種で,平地のマムシグサとは異なる。 包の色が黄緑色 なのが特徴。ユモトマムシグサは,葉の周囲に鋸歯があるものが多いのだが,中には鋸歯 のないものもある。この個体には鋸歯はなかった。種を決める最初の標本が 奥日光の湯元と刈込湖の間で採取された のでこの名前がつけられた。


 タチツボスミレ  カメラのマクロを使って撮ってみた。なかなかピントがうまくあってくれないのだが, これはうまくいった。


 ニリンソウ  これはピンぼけ。このカメラ,なかなか言うことを聞いてくれない。

 阿世潟 で,歌が浜に向かうご婦人に出会い,一緒に歩いた。ご主人と 半月峠の駐車場 から歩いて社山に登ったのだが,帰路の登り返しがきついので,ご主人だけ車を取りに半 月峠に向かい,奥さんとは歌が浜駐車場で落ち合うのだという。いろいろな山に登られている方で, 楽しい話を聞かせていただいているうちに,いつの間にか歌が浜駐車場に着いてしまった。
 阿世潟 から1時間で駐車場に戻った。


 歌が浜駐車場でご婦人と別れ,車に乗った。
 帰路, やしおの湯 で汗を流し帰宅した。やしおの湯は,日曜日ということでかなり込んでいたが,でもゆっ くりできてよかった。
 妻にとって,社山は,怪我の後2度目の挑戦なのだ。昨年9月にも挑戦したのだが,残 念ながら登頂はできず,無線塔のピークで引き返した。足腰だけではなく,体力も低下しており,体 力的に無理だった。今回は,とくにスローペースに心がけて登ったのだが,やはりかなり苦しかった ようだ。社山は,往路の阿世潟までの4kmをがんばって歩いてしまうと,そのツケが後に回ってく る。そこで,今回は,阿世潟までを特にゆっくり歩いた。たくさんのグループが追い抜いていったが, 全く気にせず,マイペースを守った。今日は好天ということもあって,たくさんの人が社山に登って いた。正確には数えなかったが40〜50人程度だった。

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