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佐 渡 旅 行

2015年(平成27年) 5月26日(火)-28日(木)



コース・タイム
5月26日(火)
 宇都宮(5:50) ⇒ 大間々(6:59-7:47) ⇒ 赤城IC(8:32) ⇒ 新潟西港(11:08-昼食)
 新潟港(12:10) 〜 両津港(15:10) ⇒ 二ツ亀(15:52-16:17) ⇒ 大野亀(16:21-41) ⇒ 国民宿舎海府荘(17:04-泊)
5月27日(水)
 海府荘(7:46) ⇒ 入川 ⇒ 佐渡縦貫線通行止め引き返し点(8:10) ⇒ 相川 ⇒ 両津 ⇒ 梅津(9:19) ⇒ ドンデン山荘(9:46)
  山荘(10:15) → 尻立山(10:46) → 椿越峠(11:25) → 車道(11:58) → 縦走路分岐(12:06-12) → 山荘(12:40-昼食)
 ドンデン山荘(13:20) ⇒ 尖閣湾揚島遊園(14:40-15:33) ⇒ ホテル吾妻(15:54)
5月28日(木)
 ホテル(8:16) ⇒ 佐渡金山(8:27-9:13) ⇒ 大佐渡スカイライン ⇒ 白雲閣(9:52-10:14) ⇒ 両津港(10:48-昼食)
 両津港(12:40) 〜 新潟港(15:10) ⇒ 新潟西IC(15:34) ⇒ 赤城IC(17:33) ⇒ 大間々(18:12-21) ⇒ 宇都宮(19:45)

同行者
 義兄夫妻,妻
 私も妻もまだ 佐渡 には行ったことがない。 「花の島」 という別名もある島なので,たくさんの花が見られる時期に行こうと計画を立てた。色々 考えた結果,春の花と夏の花の両方が見られる,5月末に行くことにした。フェリーに車を載せ,車 で島内を廻ることにした。せっかくの機会なので,義兄夫妻も誘って4人で行くことにした。直前に, 確認の意味で旅館に電話を入れたところ, 「佐渡プレミアム宿泊券」 と言うものがあると言うことを教えてもらった。5,000円の宿泊券が半額で購入でき,一人 1泊で2枚まで使えるとのこと。早速,発売日の5月21日に近所のコンビニで購入した。9時に発 売開始して20分で売り切れたとのことだが,幸運にも16枚購入することができた。この券で,往 復のフェリーも割引される。


5月26日(火)
 宇都宮 の自宅を発って,大間々で 義兄夫妻 を乗せ, 新潟のフェリーターミナル に向かった。大間々からは,赤城山の南山麓を走って 赤城IC 関越道 に乗った。
 関越トンネルの手前では,少し雲の懸かった 谷川岳 が正面に見えた。

 新潟港フェリーターミナル には11時過ぎに到着した。早速搭乗手続きをして,ターミナルビルの食堂で 昼食 を食べた。腹は空いてはいなかったのだが,移動中は,タイミングを外すと食事ができな いこともあるので, 食べられるときに食べておくことは大切だ。

 待機場 に待っている私の車は,先頭から5番目。

 船は,新型の 「ときわ丸」  自動車は,後尾から乗り込んで,前方から降りる。誘導がしっかりとしているので,移 動しやすい。

 出港(離岸) は12時30分。その場で方向転換して港から出て行く。

 佐渡行きのフェリー港は,信濃川の中洲の 万代島 にある。出港して信濃川を少し進むと,右岸に, 2010年の北海道旅行 の時に乗船した 新日本海フェリー の船着き場が見えたが,接岸している船はなかった。

 佐渡ヶ島 の姿が大きくなってきた。この旅行では,登山用のGPS ガーミン を持ってきていた。フェリーの航路もトレースしようと思って船室に持ち込んだのだが, 窓際から離れると電波の受信状態が良くない。船は金属製なので仕方ないことだ。

 フェリー は,約2時間半で 両津港 に到着する。車に乗って下船を待つ。今回は,同乗者も車に乗ったままで乗下船できるの で,手間がかからなくて良い。

 両津港 に降りて,そのまま海岸線を北に向かった。 最北端の 弾崎 を廻って, 二ツ亀・大野亀 を目指した。
 二ツ亀 では, 「佐渡フィッシャーズホテル」 の近くの空き地に車を停めた。

 斜面を少し下るとキャンプ場があり, 「二ツ亀」 の看板がある。ここには, トビシマカンゾウ の群落はなかった。


 崖の下は 海水浴場 になっているが,今はまだシーズン外なので人はいない。二ツ亀が自然の防波堤になって おり,砂浜での海水浴や付近の磯遊びは楽しいだろうと想像できた。


 道ばたに オドリコソウ が咲いていた。


 二ツ亀から少し走って, 大野亀 の駐車場に着いた。時刻も16時を過ぎ,陽が傾いて来た。シルエットになった亀の頭の 前に トビシマカンゾウ の大群落が広がっていた。 トビシマカンゾウ の開花はもう少し先と聞いていたので,満開に近い大群落に驚いた。


 トビシマカンゾウ は,山形県酒田市の 飛島 と近くの海岸に自生する ニッコウキスゲ によく似た花だ。山形県以外では 佐渡島 にだけ生育している。ニッコウキスゲに似ているが,全体的に大型だ。


 海岸のこの景色は,どこか 礼文島 に似ている。


 二つの島は, 二ツ亀  遊歩道が続いているようだ。こんな良い天気の日ならばハイキングも良い。


 トビシマカンゾウ はほぼ 満開 だ。


 今日の宿は,外海府の 国民宿舎海府荘


 廊下も明るくきれいだ。


 夕食

 夕食は, 河豚 づくし。食べたこともないものばかりで,美味しかったし,十分満腹にな った。
 調理されたものを,少しずつサービスしてくれるので, 作りたて の温かなものを食べられて良いのだが,ただ一つ残念なことがある。それは,写真に撮ろ うと思うと, 全部を撮すことができない のだ。この写真は,食べ始めの姿。
 生ビール2杯で沈没。
 今日は長い一日で,充実した一日だった。

5月27日(水)

 早く目が覚めたので,散歩に出た。 海府荘 の前に小さな 漁港 がある。


 岩壁に スカシユリ が咲いていた。岩壁に咲くので イワユリ と言う。

 ベンケイソウ の仲間のこの花は, タイトゴメ という。

 これは, アサツキ の仲間。

 ハマヒルガオ

 朝食  もちろんこれだけではない。

 今日のメインは, ドンデン山 のハイキングだ。駐車場のある ドンデン山荘 を目指して, 海府荘 を出発した。 入川 から 佐渡縦貫道 に入ったところ,入口に 「積雪のため冬期閉鎖中」 という看板が出ていた。しかし,道路は半分だけ閉鎖され,自由に通れる状態だった。こ の時期,もはや冬期閉鎖ではないだろうと勝手に判断し,先に進んだ。5kmほど進んだところで, ついにゲートが閉じていて 完全閉鎖  ドンデン山荘 が営業していることはネットで見ていたので,反対側の両津方向からは行ける事は分かっ ているが,かなり遠回りになる。色々考えたのだが,結局,相川,両津を経由して 反対側から行く ことにした。
 1時間30分ほど走って,10時前に ドンデン山荘 に着いた。
 ドンデン山荘 は8角形のしゃれた建物だ。戻ってきてから昼食を食べるので,ここに駐車させてもらい たいとお願いしてハイキングの準備をした。

 今日のコース。 トンデン山荘 を出発して反時計回りに一周する。


 良い天気だ。 爽やかで気分が良い。陽射しは強いが,日陰に入ると涼しい。水分補給をおろそかにしな いように注意して歩き始めた。


 尻立山(しりたてさん) までが登りだが,標準タイムで20分ほどだという。ゆっくり登れば問題ないだろう

 オオバタチツボスミレ

 ズダヤクシュ

 タニウツギ

 ニョイスミレ

 ウマノアシガタ

 レンゲツツジ

 ナナカマド


 放牧地  まだ,牛は登ってきていなかった。


 スミレ

 タンポポ  セイヨウタンポポではなかった。

 ヤマブドウ  蕾がたくさん付いていた。

 ツクバネソウ

 オオチゴユリ   普通のチゴユリより大きい。

 ウラジロヨウラク

 尻立山山頂

 エンレイソウの実

 オオイワカガミ  葉も花も大きい。

 オオイワカガミ

 椿越(つばきこし)峠

 既に盛りは過ぎたのだが, カタクリ が咲き残っていた。

 ヤマオダマキ

 ヒトリシズカ

 シラネアオイ

 シラネアオイ

 オオユキザサ  普通のユキザサより大きい。 

 ミヤマカタバミ

 ニリンソウ

 ウワミズザクラ

 エゾエンゴサク

 クロモジ

 一回りして, ドンデン山荘 に戻ってきた。ドンデン山荘で 昼食 を食べ,再び,来た道を戻った。

 このまま宿に行くにはまだ早過ぎるので, 尖閣湾 を見ることにした。
 両津,相川を通って,尖閣湾の 揚島(あげしま)遊園 の駐車場に車を停めた。

 周囲には白い花が咲き,甘い香りを放っていた。 シャリンバイ という花だった。


 遊仙橋  昔の映画「君の名は」の撮影が行われた場所で,近くの売店には当時の写真が展示され ていた。


 ハマナス は北海道に多いが,本州でも,日本海側ではかなり西にまで分布している。


 佐渡大崎灯台

 あげしま遊園 を後にして,今夜の宿に向かった。今夜の宿は, 「ホテル吾妻」  パンフレットなどには, 吾妻夕映亭海容亭  と書かれている。 広い敷地に立派な建物が建ち,高級なイメージの宿だ。 でも,それ ほど高くはない。


 夕食


 夕食を中断して日没を写真に収めた。 「夕映亭」 という名前の通り,素晴らしい夕日を見 ることができた。




5月28日(木)

 ホテルの部屋は,ほぼ真南に向いているため,この季節,日没も,日の出も部屋からは 見えない。窓から身を乗り出して朝日を写真に撮った。


 部屋から出て,ホテルの庭を散策した。  ホテルの前の海岸


 朝食

 朝食後, 佐渡金山 に向かった。
 切符売り場に最も近い第1駐車場も,平日の早朝と言うこともあって,まだガラガラだ った。
 見学コースには何種類かあるが,最も短い 「宗太夫坑」 を見学することにした。「宗太夫坑」は江戸時代にできた坑道で,見学コースのメインだ。

 坑道 の中には立派な観察路ができている。たくさんの人形が,当時の様子を再現していた。

 売店で聞いて, 道遊の割戸 を見るために第3駐車場まで戻った。何とも不思議な光景だ。

 佐渡金山から 大佐渡スカイライン を通って両津に出ることにした。沿道には タニウツギ がきれいに咲いていた。

 交流施設 「白雲閣」 から先は,防衛省の管理道路だ。両津の方に下る道は,何の問題もないが,この先の防衛 施設へ通じる道は閉鎖されていた。


 金北山 の頂上には建物が見える。あそこまで車道は通じているが,防衛省の管理道路のため,一 般車は通れない。ハイキングで歩いていくことはできるが,事前に届け出が必要だ。


 両津港 に戻って,乗船手続きをしてからターミナルへ。この食堂で昼食を食べた。

 新潟港では,船の後部から乗り込んだのだが, 両津港 では,フェリーの前部から乗り込む。

 前の車に続いて 乗船

 定刻通り12時40分に出港。私は, 新潟から先,大間々経由で自宅 まで運転しなければならないので,船上では写真撮影も控え,おとなしく休憩した。海上 は穏やかで揺れることもなく,定刻通りに新潟港に着いた。
 新潟西ICから北陸道に乗り,長岡JCTで関越道に乗って赤城ICで高速道を降りた。往路 の逆を辿って大間々には18時15分に着いた。ここで義兄夫妻と別れ,宇都宮の自宅に向かった。 宇都宮の自宅には19時45分に到着した。
 マイカーの走行距離は853.3kmを示していた。好天に恵まれ楽しい三日間だった。 義兄夫妻にも楽しんでもらえたようなので,何よりだった。

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