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小 田 代 原 2015年(平成27年) 9月28日(月) |
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コース・タイム
宇都宮(7:20) ⇒ 赤沼駐車場(8:35) 赤沼(8:57) ⇒(路線バス)⇒ 湯の湖畔(9:05) 湯元(9:05) → 湯滝(9:28-朝食-10:23) → 泉門池(11:20-40) → 小田代原(12:25-昼食-13:07) → 南戦場ヶ原展望台(13:32-42) → 赤沼(14:20) 赤沼駐車場(14:30) ⇒ 宇都宮(15:40) 同行者 妻 |
今日は,
赤沼から湯元まで
路線バスで行き,歩いて戻る
一本道コース
を歩くことにした。この時間の湯元行きのバスは1時間に1本しかない。
8時57分
のバスがあるので,7時20分に宇都宮の自宅を出た。いつもならば,1時間ほどで赤沼
に着くので,赤沼駐車場で朝食を食べても,十分に間に合う時間だったのだが,宇都宮市内を抜ける
のに予想以上に時間がかかり,赤沼駐車場到着が
8時35分
になってしまった。この時間では,朝食を食べていると厳しくなるので,湯元に行ってか
ら食べることにして,急いで身支度を整えて
バス停
に向かった。![]() バス停 にはすでに2人がバスを待っていた。それにしても良い天気だ。 宇都宮 を出た時には,かなりの雲が空を覆っていたのだが,徐々に雲も切れ,日が差してきた。 ![]() バスの車窓から 戦場ヶ原 を見た。バスの座席は 視点が高い ので,遠くまでは見渡せる。乗用車の運転席からは見えない景色だ。 ![]() 湯の湖畔 でバスを降りた。目の前の 湯ノ屋旅館 では,大きな樹が色づき始めていた。 ![]() 道路の地下 から湧いている温泉を,パイプで引いてきて 湯の湖 に流している。辺りには 硫黄の匂い(正しくは硫化水素の臭い) がする。 ![]() 足元には ユモトマムシグサ が赤い実を付けていた。 ![]() 振り返ると, 金精山 の 笈吊岩(オイツリイワ) が切り立っている。 ![]() 湯の湖 の北端から 兎島 までは,幅の広い ユニバーサル歩道 が整備され,車いすでも行くことができる。四季折々,いろいろな植物などが見られる楽 しいコースだ。 ![]() 私は,この赤い実が何か知らなかった。つり下がった形から 「フウリンウメモドキ」 という。花柄の途中に節があるのが特徴で,場合によってはここから花(実)が2〜3個つ くのだ ![]() 湯の湖の汚染源の一つ, コカナダモ 外来種だが異常に繁茂し,秋に枯れた後に腐敗し水質を悪化させる。水質保全のため, 定期的に刈り取る作業をしている。 ![]() ここには オオカメノキ が多い。葉の基部がハート型になっているのが特徴だ。初夏には白い花が咲き,秋には赤 い実を付ける。また紅葉も美しい。 ![]() 湯の湖 では,釣った魚を持ち帰ることができる。原発事故で,一時は持ち帰ることが禁止されて いたが,現在は放射線濃度が下がったので,持ち帰りが認められている。 中禅寺湖 では,依然として放射線濃度が下がらないので, 釣った魚の持ち帰りは禁止されている。 湯川の釣り は以前から キャッチアンドリリース だけが許可されており,この近所で,釣った魚を持ち 帰れるのはここだけなのだ。 ![]() 湯の湖と金精山 ![]() ウリハダカエデ の種子がたくさん付いていた。もう少し熟すと,風に乗って散布されるのだ。 ![]() 湯滝の滝下には レストハウス があって,食事などの提供がある。この建物には,奥日光には数少ない コンビニ も入っている。 ![]() 湯滝 の白が輝きすぎて,オート設定のカメラが絞りを必要以上に絞ってしまった。ポイント測 光がいけなかったらしい。なかなかカメラを使いこなせない。 ![]() 滝下の橋を通って対岸に渡った。倒木に腰を下ろし, 朝食 にした。 日当たりのいい場所に座ったので丁度良かったが,日陰では寒い。 この カエデ は,面白い紅葉を見せる。たくさんある葉の多くはまだ緑色なのに,分散的に数枚が赤く 変化している。この種の特徴なのか,この木だけのものなのか私には分からないが,面白い。 ![]() 湯滝の少し下流にある 「小滝」 ![]() 泉門池から小田代原方面に進んだ。小田代原の周回歩道は,全面的な改修工事が行われ ている。南東部分の一部を除いて工事は終了し,立派な歩道が完成した。ここは, 小田代原の北分岐 ![]() 湿原側には 手摺り が設置され,山側にも,車いすの車輪が落ちないように 縁 が作られた。 ![]() トネアザミ が咲いていた。 ![]() 白樺林 の真っ白な幹が,秋の日を受けて輝いている。 ![]() 小田代原の全景。正面奥に 男体山 その前に貴婦人 ![]() 男体山 と 大真名子山 その右に 小真名子山 大真名子山と小真名子山の間に, 女峰山 の頂上が見える。9月10日の大雨で水が溜まったのだが,今は小さくなり,殆ど見えな い。 ![]() 小田代原 は草紅葉が様々なグラデーションを見せていた。ベンチに腰を下ろし, 昼食にした。 妻が「あの赤い色は何かな?」と言った言葉を聞きつけて,通りかかった人が,「あれ はエゾヌカボ」と教えてくれた。私は,ホザキシモツケかなと思っていたので,少し疑問に思い,帰 宅してから調べてみた。 日光自然博物館発行の 「日光の花325」 に, 「小田代原の草もみじ」 という項目があり,種類と色が書かれている。それに依れば, ヤマアワ → 白 ノガリヤス → うす紫 ヤマヌカボ → うす紫 エゾヌカボ → ピンク ホザキシモツケ → 深紅 やはり,あの濃い赤色は ホザキシモツケ で正解のようだ。だが,写真を見ると,ピンクの草も確かに確認できる。どうやら,名前 を教えてくれた人は,このピンクの植物の名前を教えてくれたらしい。 ![]() 貴婦人 は小田代原のシンボルだが,近年痛みが進んでる。この優雅な姿を見られなくのも,それ ほど先ではないかもしれない。 ![]() 小田代原のバス停にあった トイレ が建て替えられている。 新しく循環式の水洗トイレになる。工事期間が10月末となっていたので, 来期 からは使えるようになるようだ。 ![]() 湯川赤沼橋(通称たいこ橋) の上から上流方向を見た。流れの上に突き出た木の枝にゴミがかかっている。あの 大雨 の時,ここまで水位が上昇したのだ ![]() 赤沼駐車場 に戻ってきた。子どもたちを乗せてきた大型バスが7〜8台停まっていた。今日は通らな かったが, 戦場ヶ原の自然研究路 はかなり賑やかなことだったろう。 ![]() 身支度を解いて,車に乗り,自宅を目指した。 今日は好天に恵まれ,楽しく歩くことができた。久しぶりに,絶頂期の草紅葉も見るこ とができ感動した。時間に制約されるという不自由さはあるが, 路線バス を使うと変化に富んだコースを設定でき, ハイキングの楽しさが増える。 ページトップへ |