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社 山 2016年(平成28年) 2月21日(日) |
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コース・タイム 自宅(6:30) ⇒ 歌ヶ浜駐車場(7:30-朝食) 駐車場(8:06) → 狸窪(8:46) → 阿世潟(9:25-32) → 阿世潟峠(10:00-06) → 引き返し点(11:35) → 昼食(12:11-27) → 阿世潟峠(13:08) → 阿世潟(13:25-32) → 狸窪(14:07) → 駐車場(14:42) 歌ヶ浜駐車場(14:55) ⇒ 自宅(15:55) 同行者 単独 |
今日は,
「奥日光雪祭り実行委員会」
が主催する,
「雪上探検ツアー」
が開催される予定だった。この行事には,日光パークボランティアも協力をしており,私
も
スタッフの一員
として参加する予定だった。ところが,昨夜の
大雨
で雪が融けてしまい,スノーシューで楽しく歩ける状況ではなくなってしまった。朝6時
に
中止が決定
され,直ぐに自宅まで連絡が届いた。間もなく出かけるつもりで準備していたのだが,急
遽出発を取りやめた。 雪上探検ツアーのために,雪山のハイキング用に準備したものがあるので,せっかくだ から, 社山 に登ることにした。 宇都宮 も昨夜は強い雨が降り続いたが,明け方には雨も止み,代わって 深い霧 に包まれた。行き交う車はフォグランプを点け,徐行している。 ![]() 宇都宮の市街地を抜けると,霧は薄くなった。 日光道路 からは,雲を乗せた 日光連山 が見えるようになった。 ![]() 明智トンネルの出口から見えるはずの 奥白根山 も雲の中だった。 ![]() 歌ヶ浜の駐車場 に着いた。気温は3℃。冷え込んでは居ないが,風が強く,寒い。車の中で朝食を食べ, 身支度をして出発したのは8時を過ぎていた。 ![]() 今日の服装は,ボトムは CWX にモンベルの インスレイションパンツ トップは, アクリルのTシャツ にモンベルの クリマブロックロッシュジャケット その上にラテラの DUALUXジャケット を着た。頭にはニット帽を被った。靴は,冬用の ZAMBELON PERMO を履き, チェーンアイゼン と 6本爪軽アイゼン はザックの中に。 ストック をザックに取り付けてスタートした。 中禅寺湖の対岸には,今日の目的地 社山 が朝日を受けて輝いている。だんだんと天気も良くなってきた。 ![]() 社山の右に見えるはずの 奥白根山 は雲の中だ。 ![]() 冬期閉鎖中の 中禅寺湖道路 から,湖岸道路に入る。 昨夜の雨 で路面の雪はすっかり消えていた。ただ,水たまりは凍っており,うっかりすると足を滑 らせる。 ![]() 社山 に近づくと,雪の状態がよく見える。見えている斜面は北側なので,南面よりは雪は多い はずなのだが,やはり少ない。ところどころ地面が顔を出している。 ![]() 男体山 は,見えている斜面が南面なので,殆ど雪が見えない。 ![]() 狸窪 までの道路は良く除雪されており,歩きやすい。 ![]() 狸窪から先は雪の上を歩く。歩道に沿って, シカの足跡 が続いている。かなり大きなシカだ。 ![]() 雪解けは進んでおり,樹木の根元など,地面が顔を出している。雪は締まっているよう だが, トレースを外すと,足が潜る 体力を浪費する。 ![]() この辺りは 私の好きな場所 だ。残雪期も,初夏の新緑も,秋の紅葉もすべていい。 ![]() 阿世潟 に着いた。真剣に歩いたので,狸窪から40分で着いた。風は冷たいのだが,身体は汗ば んでいる。 ![]() 阿世潟峠 に向かう。多くの足跡が,登山者が多いことを示している。足跡から判断して, 本日の先行者は2人 のようだ。途中から スノーシューを履いた人が一人 と,峠の手前で 10本爪アイゼンを履いた人が一人 私はここで チェーンアイゼン を付け, ストック を手に持った。 ![]() 阿世潟峠 まで約30分。夏季とあまり変わらない。 ![]() ここまで来ると 富士山 が見える。今日は,肉眼でかすかに確認できる程度だ。肉眼で見えても写真には写らない ことが多い。円の中にある富士山を確認できるだろうか。 ![]() ロボット雨量計のピーク を回り込むと 山頂 が見える。やはり南面は雪が少ない。 ![]() 雲が湧いてきて,時々陽射しを遮る。徐々に 風が強くなってきた。 ![]() 高度を上げてくると登山道の 雪が少し増えてきた 右からの風が強くなってきた。がまんできなくなってフードを被った。 ![]() 振り返ると,正面に 半月山 が見える。半月山も雪は少ない。 ![]() 風はますます 強くなってきた 立ったままでいると,ストックを突いていても身体がふらつく。身をかがめて風が息をつ くのを待つ。待つ時間がだんだんと長くなり,なかなか先に進めない。風の中に白いものが混じって いる。近くの山肌も時々見えにくくなる。 ここまで来ると,右からの風だけでなく,左からも吹き付ける。山頂まであと僅かなの だが,今日は出発時刻が遅く,時間が過ぎていることもあるので ここで引き返す ことにした。 私は山頂を踏むことにはあまりこだわらない ここまで楽しく登ることができたから,今日は満足だ。 ![]() 今日は, チェーンアイゼン を付けて登ったのだが,滑りやすい笹の上でも滑らずに歩けて重宝した。ただ,構造的に やや弱いので心配していたのだが,案の定,下りで片方が外れてしまったのに気がついた。少し戻っ て探したのだが見つからなかった。もしチェーンが切れたのならば,ゴムが足に残るはずなので,ゴ ムが切れたか,靴から外れたのだろう。もう片方も,チェーンが一個所切れていた。 この程度のもの なのだろう。ハードな使用には耐えられないようだ。仕方ないので,ザックの中に入れて いた 6本爪のアイゼン に履き替えた。 下山の途中で昼食にした。社山キレットの手前にピークの南側を巻くコースの途中に, 北風を遮る良い場所がある。 前回もここで昼食にしたのだが,なかなか快適な場所だ。 ![]() 阿世潟 まで降りてきた。稜線よりは風が弱く,日向は暖かい。 狸窪 まで歩いてきてアイゼンを外した。アイゼンベルトがカチカチに凍り付いている。やはり 気温は低いのだ。 ![]() 阿世潟から 歌ヶ浜の駐車場 まで1時間10分で歩いた。がんばって歩いたので,夏時間とあまり変わらない時間で歩 くことができた。 ![]() 社山 の姿がシルエットになっている。 ![]() 奥白根山 の姿は,今日は一日中見ることができなかった。中禅寺湖の湖面は強風で波立っていた。 ![]() 今日の山行で出会った人は4人。いずれも男性の単独行者だった。 今日は,風が強く寒い一日だった。中宮祠観測所の観測結果によると,8時の気温が 1.8℃ だったものが,徐々に気温が下がり,14時には 0.8℃ になった。一方,風速は 10m/秒 程度が続いた。稜線ではもっと強く, 20m/秒 程度になっていたのではないかと思う。とすると,体感温度は 氷点下10℃以下 になっていたことになる。今日は,山頂は踏めなかったが, 厳冬期 としては楽しい山歩きをすることができて満足だった。 ページトップへ |