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西 ノ 湖

2016年(平成28年) 5月8日(日)


コース・タイム
 宇都宮(6:36) ⇒ 竜頭の滝駐車場(7:38)
  竜頭の滝(7:55) →(朝食)→ 赤岩(9:01) → 栃窪(9:19-35) → 熊窪(9:52) → 千手ヶ浜(9:52) → バス停(9:28-35) → 西の湖(11:17-昼食-12:08) → 西の湖入口(12:40-49) ⇒(バス)⇒ 弓張り峠(13:00) → 小田代原北分岐(13:39) → 石楠花橋(14:17) → 駐車場(14:38)
 竜頭の滝駐車場(14:50) ⇒ やしおの湯(15:20-16:10) ⇒ 宇都宮(17:05)

同行者
 妻

 中禅寺湖の北岸に 「栃の木のある入江」 と言う標識が立ち,一般には 「栃窪」 と呼ばれている入江がある。そこに,湖面の方に大きく枝を張り出した オオヤマザクラ の木がある。いつのころからか,そこを通るときにはその下で写真を撮るのが恒例になっ てしまった。初めてその花に出会ったのは 2003年5月10日 だった。それ以来,その花の満開の時期に合わせて幾たびか栃窪を訪れたのだが,なかな か満開の花に出会うことができなかった。
 開花の時期 は,気候の影響で10日ほど前後することがあるし,何よりも,土日しか仕事を休めない 身としては,満開の花に出会うのは難しかった。 仕事をリタイア した2015年からは,いつでも行けるようになったはずなのだが,上手く当たらなかった。 今年は,暖冬と言うことで,いろいろな花の咲く時期が早まっているので,天気予報を見ながら,5 月8日に会いに行くこ とにした。
 今日は日曜日だが,GW開けと言うこともあってか, 竜頭の滝駐車場 はガラガラだ。いつもの場所に車を停め,身支度をして出発した。


 国道沿いの ヤマザクラ も咲き出した。

 国道から左に入り, 旧プリンスホテル に向かって歩いた奥に, 遊歩道の入口 がある。昨年来たときには,ここのサクラが咲いていたのだが,今年はまだ咲いていない。

 バイケイソウ が元気に葉を広げ始めている。山菜と間違われて食べられることがあると言うが,有毒な ので注意が必要だ。

 湖畔の遊歩道 には陽光が入り,明るい。


 入口から20分ほど歩くと, 見晴らしの良い休憩場所 がある。いつもここで休憩することにしている。今日は,朝食を食べてなかったので,こ こで 朝食 にした。崖の先には トウゴクミツバツツジ が咲いていた。


 タチツボスミレ は,この時期に最もたくさん見られる花だ。


 トウゴクミツバツツジ も,例年よりも咲くのが早いという。蕾がたくさんあったので,当分は花を楽しめるだろ う。


 今日はほんとうに良い天気だ。 太陽が湖面に反射 し,キラキラと輝いている。


 アカヤシオ は殆ど散ってしまったが,まだ残っているものもあった。


 赤岩の少し先から,左に大きく回り込みながら,栃窪に下っていく。 芽が出始まった樹林帯 は爽やかで大好きだ。


 栃窪 オオヤマザクラ が満開になっていた。


 青空と湖面とオオヤマザクラ


 大きく枝が張りだしている。


 オオヤマザクラ は,ソメイヨシノより色が濃い。


 いつものように 二人での記念写真  こんな風に写真を撮り始めてからもう 18年 になる。


 熊窪に向かって少し進むと, シロヤシオ の蕾が大きく膨らんでいた。


 正面の対岸に, 千手ヶ浜 が見える。千手観音を祀った 千手堂 があったことから,千手ヶ浜と呼ばれるようになった。千手堂は今はないが,その跡地が 残っている。


 満開の トウゴクミツバツツジ  平地にあるミツバツツジの高所変異種と言われる。雄しべが10本ある。


 熊窪 にも オオヤマザクラ があって,満開に花を咲かせていた。


 サクラには青空が似合う。


 このように見ると, 栃窪のサクラ と見分けが付かない。


 途中の案内看板にも,中禅寺湖 北岸 には シャクナゲ が少ない旨書いてあったが,私が知る限り,菖蒲が浜と千手ヶ浜の間で, シャクナゲ があるのはここだけだ。ちょうど花を咲かせていた。葉裏の褐色の毛は アズマシャクナゲ の特徴だ。


 オオカメノキ の白い花も早めの開花だ。

 ユモトマムシグサ  刈込湖の近くで採取された標本を基にして名前が付けられた。


 トウゴクミツバツツジ は予想以上にきれいだった。


 千手ヶ浜 から 男体山 を望む。


 千手ヶ浜バス停 で休憩してから, 千手の森歩道 を西ノ湖に向かった。 ミズナラ はまだ芽吹き前だ。


 カラマツ は芽を出し始めた。私は,このやさしい薄緑色が好きだ。


 バスから降りたと思しき先行者が, 吊り橋 を渡っていった。


 西ノ湖 は渇水状態だ。ちなみに, 昨年来たときの様子


 西ヶ浜 から望む 男体山  山すそを巻いて西ヶ浜へ行く道は,現在は,落石が激しいため通行止めになっている。 しかし,渇水期には干上がった湖底を歩いて西が浜に行くことができる。西ヶ浜で昼食にした。


 12時49分のバスに乗るために,12時少し過ぎに西ノ湖を後にした。足元に コミヤマカタバミ が咲いていた。


 花びらに,薄紫色のスジがある。


 西ノ湖歩道 カラマツ林 も緑が増えてきた。


 西ノ湖入口 から 弓張り峠 まで低公害バスに乗った。バスでは10分ほどだが,歩くと40〜50分程度かかる。弓 張り峠から 小田代原 の周回歩道に出た。ここからは, 男体山と貴婦人の姿が美しい。


 大真名子山 小真名子山 の間に, 女峰山 の頂上が見える。


 シラカンバ の幹の白さが目立つ。


 ニワトコ が蕾を付けていた。


 小田代原周回歩道 は,昨年に全周がユニバーサル歩道で繋がった。歩きやすいが,意外と足への負担は大き い。
 当初は, 泉門池 に出て,自然研究路を通って 石楠花橋 に向かうつもりだったのだが,疲れて足も痛くなってきたので,戦場ヶ原の方には行かず, 林間の道を通って,直接に 石楠花橋 に向かうことにした。


 ヒメイチゲ


 既に,花の中央には, 金平糖 のような実ができかかっている。


 一周して 駐車場 に戻ってきた。登り降りは少なかったが,距離が長く,疲れた。

 今日は,好天に恵まれ, 静かな奥日光 を十分に楽しむことができた。もう少しして,千手ヶ浜の クリンソウ園 が開花すると,全く別世界のような 喧噪 が始まる。クリンソウは,奥日光の貴重な観光資源だが,奥日光には,その他にもすばら しいものがたくさんあることも知って欲しい。
 久しぶりに,帰路, やしおの湯 に入った。入浴は,面倒と思うこともあるが,筋肉や関節の回復のためには良いことなの で,これからも利用したいと思う。

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