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奥白根山・白根隠山

2017年(平成29年) 6月20日(火)



コース・タイム
 自宅(4:25) ⇒ 菅沼登山口駐車場(5:43)
   駐車場(6:03) → 弥陀ヶ池(8:00-05) → 奥白根山頂(9:20-27) →  避難小屋(10:30-40) → 白根隠山(11:38-12:04) →
 → 前白根山(12:55) → 五色山(13:28-38) →弥陀ヶ池(14:21) → 登山口駐車場(15:45)
 登山口駐車場(16:00) ⇒ 自宅(17:20)

同行者
  (単独)

 梅雨入りが発表されてから,ぐずぐずした天気が続いていたが, 20日には,高気圧が西から張り出し,好天が期待できるというので, 奥白根山に登ることにした。 無雪期の奥白根山は,一昨年10月以来になる。その時は,初めて ロープウエイを使い,丸沼から往復したが,今回はいつも通り 菅沼登山口から往復するとこにした。
 早朝に宇都宮の自宅を出た。宇都宮環状線 を走っていると,車の正面に,夏至1日前 の太陽が昇った。

 日光道路を日光に向かうと,所々で深い霧に出会った。ここは 大沢の手前。


 金精道路からは, 金精山の荒々しい岩壁が見える。雲一つ無い。

 菅沼駐車場 に到着したが,停まっている車が全くない。 今日は一番乗りかと思っていたら,理由があった。駐車場の奥まで行くと,「 この先に15台限定の駐車場があります 」と張り紙がしてある。いままではこの先には行けなかったのだが,新しく駐車場を作ったらしい。 早速行ってみることにした。
 菅沼の駐車場が有料になったのは2012年からだが,料金徴収は休日だけのようで, 平日の今日は料金徴収はされなかった。


 登山口の大看板 の先に駐車スペースが作られていた。これも,駐車料金を徴集するようになったことへの見返りなのか。 ここに先着の車が1台停まっていた。

 早速身支度をして歩き出した。今日は,腕の日焼けを防ぐために薄手の 長袖シャツ で通すことにしたのだが,少々寒かったので,半袖シャツを上に着て歩き出した。ズボンの下には CWXを履いた。


 少し歩くと暑くなってきた ので,半袖シャツを脱ぎ,ズボンの裾を取り外した。



 今日一日このスタイルで通した。暑くて半袖になりたい衝動にも駆られたが,今日は我慢してこのまま歩いた。

 少し登ると,ガレ場の上にでる。この沢の底が積雪期の登山道 になる。


 木漏れ日が差し込み,明るい雰囲気の登山道 だ。歩くペースは相変わらずスローだが,快調だ。


 登山道に初めてが現れた。
ムラサキヤシオツツジ  このツツジは日本海側に分布するツツジで,金精峠より日光側では見られない。



 残雪 も多くなってきた。この手前で休憩していると,単独歩きの男性が追いついてきた。今日初めて出会った登山者だ。


 バイケイソウも随分大きくなった。


 弥陀ヶ池に到着した。 奥白根山のドームが水面に写っている。


 弥陀ヶ池の畔にはサクラ が咲いていた。ピンクの花の木と白い花の木があったが,どちらも タカネザクラ (別名ミネザクラ)だろう。


 これはシロバナ この時期にこの高度で咲くサクラは, タカネザクラ と思って良いだろう。タカネザクラには色の濃いものと薄いものがある。


 弥陀ヶ池の縁を回って南に行くと,正面に雪渓の残る斜面 が現れる。積雪期には,この斜面 を直登することができる。急斜面だが,一気に高度を稼げ,その高度感にワクワクする。 今日は,この斜面を巻いて右側の鞍部を目指した。


 足元にショウジョウバカマ が咲いていた。ショウジョウバカマ は雪解け後に最初に咲く花だから,この場所は最近まで雪に覆われていたことが分かる。
 鞍部の分岐で左に折れ,急斜面を登っていく。最近,道が整備され,木製の土留め階段などが作られていた。ここは シャクナゲのトンネルになるところ。



 一段上ると見晴らしが良くなる。ここからは至仏山 から燧ヶ岳 会津駒ヶ岳など北方の見晴らしがすばらしいのだが,今日は 靄が深 く写真にも殆ど写っていなかった。一休みして,山頂への道を登る。


 この登山道はガレ場を登る もので,小石,浮き石が多く,石を落とさないよう に細心の注意が必要だ。


 途中で振り返った。足元に弥陀ヶ池 ,その先に菅沼 。その奥には霞んでいるがかすかに燧ヶ岳 も見える。


 山頂の手前のピークから山頂 を望む。山頂には先客がいる。


 奥白根山 関東地方の最高峰であり, これより北に(北海道を含めて)奥白根山より高い山はない。


 今日は,行きたいところがあるので,長居はせずに山頂を後にした。
雪解け時の一瞬だけ水が溜まる窪地(火口跡)


 数年前,少し降った所にコマクサ があったので,探してみたが見つからなかった。 そのコマクサはもともとここにあったものではなく,だれかが移植したものだったが, 姿を消していた。 他の場所から持ってきた植物を移植することは,生態系の破壊に繋がるからするべきではない。 もとの状態に戻ったのだとすれば,それは良かったことだと思う。
 少し降ると五色沼 が見える。五色沼は複式火山の火口原に水の溜まった火口原湖 。流出河川はない。


 色が薄いこと,喉の所に線状の模様があるので,これは タテヤマリンドウ


 避難小屋まで約1時間だ。
 避難小屋の前にもタカネザクラ が咲いていた。



 避難小屋の前で少し休憩してから,前白根山 への道を進んだ。足元にコミヤマカタバミ が咲いていた。小さい花だが,紫色のスジが可愛い。


 尾根に出る手前に一個所だけ,両手を使ってよじ登る岩場 があったのだが,その岩場を迂回するように新しい道 が作られていた。左の道が新しい道。


 稜線に出たところで,前白根山 の方には行かず,通行止めの意味で置いてある枯木を越えて 反対側に進む
 今日の目的地はこの先の 白根隠山(シラネカクシヤマ)だ。


 国土地理院の地形図には載っていない登山道 だが,ルートはしっかりしている。ただ,一部では踏み跡程度のところもあるので注意が必要だ。


 途中に廃屋がある。かつて 気象観測所があったのだと言われている。




この廃屋は,国土地理院の地形図にも載っている。

白根隠山の名前は地形図には載っていない。


 正面奥が目指す白根隠山だ。


 霞がやや薄くなったのか,燧ヶ岳 の姿が先ほどよりよく見えるようになった。


 奥白根山の登山道 が正面から良く見える。歩いている登山者の姿も確認できる。


 ここを登り返した先が白根隠山  開けた尾根を歩く。まさに天上の散歩道だ

 白根隠山 ここで一人の男性に出会った。この 「白根隠山」という 山名板の作成者 だという。10年前にここに看板を取り付けてから,毎年ここまで登り手入れをしている。 石を積み,文字を書き,表面にアブラを塗っているのだ。この山以外にもいくつかの山に山頂標識を立てているのだという。


 山頂で少し休憩して,来た道を戻った。この白い花は シロバナヘビイチゴ


 避難小屋からの合流点まで戻り,この先どうするか考えた。天気も良く,体調も良いので, 前白根山,五色山を廻って弥陀ヶ池に戻るコース を歩くことにした。
 前白根山の山頂標識の左奥に見えるピークが白根隠山


 奥白根山の反対側の眼下には湯元温泉の温泉街 が見える。すごく近くに見える。


 足元にイワカガミ が咲いていた。蕾はいくつか見られたのだが,咲いている花は初めてだった。


 前白根山から約30分で五色山 に着いた。


 ここは栃木県と群馬県の県境 だが,昔も,下野国と上野国の国境 だった。

 ここから弥陀ヶ池 までが意外と遠い。「もうすぐ」と思っている意識との差なのだろうが,疲れた身体には辛い。


 一度降ってから,小さなピークを越えて 五色沼からのコースに合流するのだが,その登りが特に辛い。本日の最後の登りだ。


 弥陀ヶ池に着いた。誰もいない。静かだ。これから 1時間半の降りが待っている。先を急ごう。


 振り返って奥白根山ドーム を見る。本日はここで見納めだ。すばらしい景色と天候をありがとう。


 登りの時は早朝のために閉じていたコミヤマカタバミ が開いていた。
 弥陀ヶ池から1時間半で登山口まで降りてくることができた。 無事に戻ってこられたことに感謝感謝。


 今日は行動時間が9時間40分を越えた が,行動時間が9時間を超えたのは,最近では1月の大菩薩嶺 以来だ。
 実は,5月の大型連休後に腰の痛み が出て,整形外科を受診したりして治療していたのだが,なかなかすっきりと良くはならなかった。 ひどいときには,家の中での行動にも支障を来すほどだったが,徐々に良くはなってきた。しかし, 少し無理をすると再び痛みが出て来るような状態だった。こんな状態だったので,正直, どこまで歩けるか自信はなかった。 朝に,医者から貰った鎮痛剤を飲みスタートしたのだが, 痛みは全く出ず,全コースを歩くことができた 。代わりに左膝の痛みが出てしまい,左膝をかばいながらの下山だった。 足の筋肉も悲鳴を上げる前に下山できて本当に良かった。これで,少し自信が付いた。 再来週には,8月にガイドが予定されている中学生キャンプの下見に尾瀬に行かなければならない。
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