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谷 川 岳

2018年(平成30年) 3月26日(月)



コース・タイム
 自宅(5:08) ⇒ 赤城高原SA(6:34-朝食-53) ⇒ 谷川岳ベースプラザ(7:29)  土合口駅(8:30) ⇒(ロープウエイ)⇒ 天神平駅(8:45)
  天神平(8:50) → 田尻尾根(9:18-22) → 熊穴沢避難小屋(9:54-59) → 露岩(10:28) → 天狗岩(10:51) → 天神ザンゲ岩(11:31) → トマノミミ(12:04-昼食-28) → 天神ザンゲ岩(12:43) → 天狗岩(12:54) → 露岩(13:04) → 田尻尾根(13:52) → 天神平(14:10)
 天神平駅(14:20) ⇒(ロープウエイ)⇒ 土合口駅(14:35)  谷川岳ベースプラザ(14:53) ⇒ 自宅(16:45)

同行者
 単独

 東日本が 広く高気圧に覆われ 好天の予報が出た。今年も,昨年に引き続いて 谷川岳 に登ることにした。積雪期の谷川岳に登るのは,今回が 8回目 だ。途中敗退が2回,肩の小屋までが1回で,山頂を踏めたのは4回だ。途中敗退は悪天 候のためで,積雪期の谷川岳では, 天候の善し悪し が成否を分ける。
 3月平日のロープウエイ運行開始は 8時30分  少し余裕を見て5時少し過ぎに宇都宮の自宅を出た。北関東道の 壬生インター から高速を走って 水上インター で降りて,ロープウエイの駐車場 「ベースプラザ」 まで2時間ほどで行ける。
 北関東道を高崎JCTに向かって走っていると,背後に 陽が昇り ,サイドミラーに写った。


 赤城高原SA に入り,朝食を食べた。山登りのときは,コンビニで買ってきた助六寿司を車の中で食べ るのがお決まりだったが,昨年4月の谷川岳登山から,このSAで暖かいものを食べることにした。体 にも良いし,何よりも体が目覚める。
 建物の裏に出ると,正面にたっぷりと雪を被った 谷川岳 の双耳峰が見えた。手前に伸びてくる尾根が今日登る 天神尾根 だ,わくわくする。


 水上インター で,出るために側道に入ると, 谷川岳 が正面に見える。私は,ここから見る谷川岳の姿が大好きだ。


 駐車場 到着は7時30分。ゆっくりと身支度をして, 6Fの切符降り場 に上がった。まだ時間があったので,外に出て 天神尾根方向 を見た。正面中央のピークが 天神峠 で,手前に降ってくる尾根が 田尻尾根 だ。今日は予報通り良い天気だ。雲一つ無い。


 切符の発売開始が8時30分。往復切符が,JAFの会員証提示で100円引きの1960 円。先頭のゴンドラに乗ることができた。高度が上がると,背後に 白毛門 が見える。高崎のSさんは,積雪期の白毛門に登るというが,私には無理だ。


 15分で天神平に着いた。 田尻尾根 の向こうに今日目指す 山頂 が見える。
 アイゼン を着け, ヘルメット を被り出発した。 今日の服装はボトムは CWX にモンベルの インスレイションパンツ  トップは,ファイントラックの フラッドスキンメッシュシャツ ポリエステル の長袖シャツと,その上に ダクロン の半袖シャツを重ねた。朝のうち着ていた UNCO&BORORジャケット はスタート時点で既に脱ぎ, ウインドブレーカー を着た。靴は夏用の TECNICA 軽合金製の14本爪アイゼン を履いた。ストックをザックに取り付け ピッケル を持ってスタートした。今日はストックの出番は無かった。
 今日持って行ったピッケルは,  グリベルエアテック という商品で, 長さは63.5cm  私としては気に入っているピッケルなのだが,緩傾斜で杖として使うには,もう少し長 さが欲しいと感じていた。そこで, 石突を少し延長 してみた。何しろ,いざというときに命を預けるツールなので,強度など慎重に検討して 製作した。詳細はいずれ後の機会に報告する。


 左のピークが トマノ耳。  ほくろのような丸い大岩が西黒尾根の ザンゲ岩


 天神平 から 田尻尾根の上 まで急斜面を一気に登る。日差しが強く,風が無いので暑い。ウインドブレーカーも脱い だ。


 田尻尾根の上から 天神平 を俯瞰する。


 山頂 が近づいた。


 更に 半袖シャツ も脱いだ。


 天神峠を巻いて, 天神尾根 に取り付く。先行する スノーボーダー が休んでいた。このグループと前後しながら山頂を目指した。


 荒々しい岸壁は マナイタグラ の岸壁。急斜面なので,あまり雪が付かない。


 小さなピークを巻いて進む。この時期, 斜面のトラバース は雪崩に注意しなければならない。


 熊穴沢避難小屋。 昨年は,鉄柱の上部が50cmほどしか出ていなかった。今年は昨年より雪が 1mほど少ない。


 真っ白な山は 浅間山


 富士山 も見えた。目視では確認できても,写真に撮るとこの程度にしか写らない。


 天狗岩 が見える。景色が変化しないので,登っている実感がわかない。


 天狗岩 は休憩ポイント。


 更に頂上を目指す。雪が風で飛ばされ, 笹が顔を出している。


 天神ザンゲ岩  ボードを担いだ若者のグループに追いついた。


 最後の急斜面を登ると, 肩の小屋 が見えてくる。


 肩の広場の方位塔 も見える。昨年は,基部の石組みが完全に雪の下だった。今年は昨年より雪が少ない。左 に見えるピークが トマノ耳 だ。見えているが,疲れていてなかなか着かない。


 やっと 山頂(トマノ耳) に到着した。山頂にいた人に写真を撮ってもらった。


 天神平 を出発して,3時間15分で山頂に着いた。昨年とほぼ同タイムだ。登る時間を競争する 気持ちは無いのだが,この時間で登ることができ,自分としては満足だ。自分の体力測定のバロメー ターの一つになっている。

 山頂からのパノラマ写真(西方)  (写真をクリックすると山名入りの大きな写真が見られます。)


 山頂からのパノラマ写真(東方)  (写真をクリックすると山名入りの大きな写真が見られます。)


 肩の小屋


 山頂で自宅に電話し,FBに写真を載せた。昼食のおむすびを食べ,名残惜しいが下山す ることにした。 オキノ耳 まで行くことも考えたが,今日は疲れているので止めた。


 オジカ沢の頭 から マナイタグラ に繋がる吊り尾根


 急斜面 を降る。雪はザクザクに腐り,一足ごとに足が流れる。足の筋肉に疲れが溜まり,リズム 感良く降ることができない。


 足下だけを見て降るのは勿体ない。目の前には 高度感のある見事な景色 が広がっている。


 天狗岩 まで降ってきた。この上と下で,気温も雪の質も大きく変わる。ますます雪が柔らかにな ってきた。


 この急斜面を降ると 熊穴沢避難小屋 だ。小屋の前で休憩している登山者が見える。


 避難小屋を過ぎ,正面が 天神峠 だ。ここから峠を左に巻いて, 田尻尾根の上 を越す。


 田尻尾根  正面の山は 武尊山


 田尻尾根の上から 天神峠 を見上げる。雪面が光っている。


 この急斜面を降って 天神平 に出る。あと一息だ


 この急斜面,登るよりは楽だが, 降りもかなり辛い。


 無事に 天神平 まで降りてくることができた。最後の急斜面で左膝の内側に痛みが出た。今日は膝サポー ターも持ってきていたのだが,使わなくてすんだ。
 駅の入り口で,アイゼンを外し,ヘルメットを脱いだ。
 ロープウエイのゴンドラは3分置きに出ており,直ぐに乗ることができた。動き出して 直ぐ, 天神峠と田尻尾根からの登山道が見渡せた。


 谷川岳の双耳峰 が日光を受けて輝いていた。2時間前まであそこに居たなんて信じられない。
 山頂から右手前に伸びる尾根が 西黒尾根  左の稜線が 天神尾根  登山道は見えている稜線の少し裏側。ロープウエイが高度を下げると,山頂は手前の尾根 に隠れて見えなくなる。



 今年も, 雪の谷川岳 に登ることができた幸せだった。何よりも天候に恵まれたのが最大の幸運で,こんなに良 い天気は滅多にない。自分の体力の確認もできて大満足だ。それにしても,朝5時に自宅を発ち,山 頂まで行って夕方5時には帰宅できるなんて,夢のようだ。もう少し山歩きを続けさせてください。
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