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奥 白 根 山

2019年(令和元年) 5月12日(日)



コース・タイム
 自宅(4:30) ⇒ 菅沼登山口駐車場(5:50)
  駐車場(6:10) → 弥陀ヶ池(8:15-25) → 見晴し(9:00) → 頂上(10:10-15) → 昼食(10:30-11:05) →
    → 見晴し(11:40) → 弥陀ヶ池(12:05-15) → 駐車場(13:50)
 菅沼登山口駐車場(14:00) ⇒ 自宅(15:35) 

同行者
    【単独】

 奥白根山は,冬季は, 菅沼登山口から弥陀ヶ池 まで,座禅沢 の雪渓を上り下りできる。傾斜は急だが,雪崩の危険も少なく,雪渓登りを楽しむことができる。しかし雪が緩んでくると, 座禅沢の下部で落石が多くなり,安全な登山は難しくなる。年によって異なるが概ね 5月15日〜20日を過ぎると,危険が増し,通行できなくなる。
 昨年,一昨年は,この時期に登ることはできなかったが,2011年 から,ほぼ毎年この時期に奥白根山に登っている。初めて冬道を登ったのは 2011年5月11日だった。 2013年5月8日には,雪解けが早く,冬道は通れなかった。 2015年5月11日には,冬道を登ることができたが, 2016年5月13日には冬道を通ることができず,夏道を往復した。
 今年も,まずは天気予報で登山日を決めたが,雪の状態は現地に行ってみないと分からない。 そこで,夏道と冬道のどちらにも対応できるように準備して出かけた。
 雪渓は,朝の気温が低いうちに登るのがベストなので,出来るだけ早く歩き出せるように, 午前4時半に宇都宮の自宅を出発した。途中,いろは坂の明智トンネルを出たところから見える 奥白根山も,雪解けが進んでいるように見えた。
 金精道路を上っていくと,正面に金精山 笈吊岩が見えるが,日当たりの良い岩肌には雪はもう見えない。


 菅沼登山口の駐車場 に着いた。駐車している車は2台。奥の車では,登山の準備をしていた。

 車の中で朝食を食べ,身支度をした。

 今日の服装は,ボトムはCWX Fox fire の夏用トレッキングパンツ。トップは,ファイントラックの フラッドスキンメッシュシャツ に アクリルの長袖シャツを着て,ダクロン の半袖シャツを重ねた。ウインドブレーカー はザックの中に用意した。
 今日の靴は,夏用のTECNICA を履いた。ザックの中に 14本刃の軽合金アイゼン を持ち, ピッケル を持って出発した。ストックは持たなかった。

 出発するときには,車は5台になっていた。駐車場から直ぐに雪の上 を歩くようになる。

 今朝は気温が下がり,笹の葉に真っ白に が降りている。 
 道の上にニホンジカ の死骸が横たわっていた。登山道に死骸があるのは珍しい。下山の時には無くなっていたので,誰かが片付けたらしい。




 少し歩くと,座禅沢 が見通せるところがある。雪もまだ残っているようなので,今日は冬道が歩けそうだ。


 夏道との分岐まではまだ傾斜も無く歩きやすい。ここでアイゼン を履いた。アイゼンを着けている間に,3人が追い抜いていった。 今日は天気予報も良く,日曜日なので登山者はかなり多いだろう。


 ルートの雪の上に大小の石が落ちている。雪の上に石が乗っている ということは,最近になって落ちてきたことを示している。もう,落石 は始まっている。この沢を通れるのもあと僅かな期間だ。


 今日は出発からヘルメット を被った。ヘルメットを使う前は,うっとおしいだろうと思っていたのだが,意外と快適で,あまり気にもならない。 これからは,必要と思ったら積極的に被ることにする。


 この崖の上を,登山道 が通っている。登山道から,この谷が覗ける。この崖が崩れやすく,崩れた石が落下してくる。


 最初に現れる,壁のような急斜面を登ると,傾斜がやや緩くなる。 雪は良く締まっていて,踏み抜きは起こらない。


 途中で右の沢に進み,少し登ったところで, 赤いリボンを目印に,小さな尾根を越え, 左の沢に出る。この沢を最後まで登る。


 この沢は,上部に行くほど傾斜が増してくる。その急傾斜 を登り詰めると,正面の木々の間から奥白根山のドーム が見えてくる。傾斜が緩くなり,苦しい登りから解放される。


 まもなく,弥陀ヶ池 の畔に出る。弥陀ヶ池は真っ白だが,氷は緩んでおり,湖面を歩くことは無理だ。正面の 奥白根ドームの姿が凜々しい。


 弥陀ヶ池の縁を伝って池の南側に出る。


 奥白根ドームは2段になっている。夏道では,ドームの右を巻くように, 座禅山分岐の鞍部 まで登り,そこから左に登る。雪のあるときには,中段まで雪の斜面を登ることができる。


 トレースがあり,雪もまだ締まっているので,先行者に続いてこの斜面 を登った。高度差があり,わくわくする登りだが,滑ったら,ピッケルで 滑落停止をやらないと止まらないだろう。


 直登しても,夏道を進んでも,時間的にはあまり変わらない。 中段まで登ったところで,追いついてきたグループに先に行ってもらった。 中高年のグループだが,皆元気が良く,スピードも速かった。
 ここからは少しの間,雪の無いガレ場の歩きがある。そこで,ここでアイゼンを外した。  私はここで一休みしてから,後に続いた。


 歩き出すと,直ぐに雪歩きになったので,再びアイゼンを着けた。アイゼンは,この後,下山して駐車場に着くまで外さなかった。 このアイゼンは,軽いのが取り柄だが,強度には不安があり,ミックスの歩行には向いていない。 そこで,ガレを歩くときには特に注意して,アイゼンに無理な力がかからないようにそっと歩いた。
 ドーム本体の登りは,傾斜もきつく,無雪期は ガレた斜面を登るのだが,積雪期は 雪渓を登る ことになる。途中で振り返ると足下から大パノラマが広がっていた。


 菅沼はまだ一部が凍っている。


 足下の弥陀ヶ池 は,手前一部分だけが解けて,水面が見える。


 休憩を兼ねて立ち止まり,写真を撮った。 (写真をクリックすると,山名の入った大きな写真が見られます)


 この沢を詰め,途中で右側の岩に上がる。かなりの 傾斜なのだが,このような写真からは傾斜は分からない。


 山頂の一つ手前のピーク からは,山頂と山頂に居る登山者が見える。


 山頂に着いた 。登山者にシャッターを押してもらった。登山口から,休憩を入れて 4時間5分 かかった。自分としては普通のタイムだったが,今日は特に疲れた。登山者が多いと,マイペースが作りにくく, そのために無意識のうちにペースを速めてしまったらしい。自宅に電話し,無事登頂を報告した。


 噴火口跡に雪解け水が溜まり, 釜沼を作っていた。釜沼は雪解けの 僅かな期間しか見ることができない。


 今日は天気は良いのだが,空気の透明度が低く,遠方は霞んでいる。これは 燧ヶ岳。奥白根山より北方で,奥白根山の次に標高が高い山だ。


 至仏山 至仏山は,植生保護のため, 5月7日から6月30日まで登山禁止になっている。


 山頂から少し戻ったところで腰を下ろし,昼食 にした。FBに写真を載せ,下山を開始した。 弥陀ヶ池まで,往路を戻ろうとも思ったのだが, 夏道コース も歩いてみたくなり,座禅山の鞍部 に向かった。傾斜の急なところもあり,直登コースとあまり変わらなかった。


 弥陀ヶ池には赤シボ が見られた。微生物などの働きで褐色に染まる らしいのだが,詳しくは分からないという。たった一日で消えてしまうこともある。


 今日のドームの見納め 。若いカップルを無断で写真に入れてしまった。でも,絵になる!


 雪の状態も良かったので,冬道を下る ことにした。最も危険な場所 がここ。耳を澄ませ,落石の音に神経を集中させて通過した。


 駐車場 に戻って来た。新しい車もあったが,既に帰った車もあり,数は少し増えた程度だった。


 今日の登山者は20〜25人 程度だった。静かな山歩きが好みなのだが,登山者が多いと言うことは, 何か事故が起こったときに対応してもらえるという安心感もある。この歳になると,そういうことも考えなければならない。
 この冬の雪遊びも,これでもうお終い 。この冬は,谷川岳天神尾根も歩けたし,正月の 高山にも登れた。社山 にも何度か登ることができたし,氷結した庵滝 にも行くことができた。那須茶臼岳にも, 尾瀬アヤメ平 にも行くことができた。十分満足した。自分の健康と,理解ある家族に感謝々々である。

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