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尾瀬 キャンプ

2019年(令和元年) 7月23日(火)-24日(水)



コース・タイム
7月23日(火)
 宇都宮(5:15) ⇒(貸切)⇒ 大清水(8:25-31) ⇒(シャトル)⇒ 一ノ瀬(8:41)
  一ノ瀬(8:58) → 石清水(9:35) → 三平峠(10:23-38) → 三平下(10:56-11:08) → 長蔵小屋(11:29-昼食-12:35) → 沼尻休憩所(13:35-55) → 弥四郎小屋(15:49-泊)
7月24日(水)
  弥四郎小屋(8:30) → 竜宮小屋(9:10-20) → 牛首三叉路(10:13-25) → 山の鼻小屋(11:08-昼食-12:00) → 鳩待峠(13:20)
 鳩待峠駐車場(13:41) ⇒(貸切バス)⇒ 宇都宮(16:40) 
同行者
 文星芸大附属中学校2年生38人,引率教員5人,旅行社添乗員1人

 この中学校の尾瀬キャンプは 今年度で7回目 になる。2012年に第1回が実施され,翌2013年に第2回が実施された。この2回 は1年生で実施されたが,他の学校行事との関係で2年生で実施することになり,2015年度から は2年生で実施している。最初の2回は 御池 から入り, 見晴 山ノ鼻 に宿泊し, 鳩待峠 に抜けた。このコースは,バランスの良いコースなのだが,とにかく, 登山口までの距離が遠く  時間がかかりすぎた。そこで,2015年度からは, 大清水 から入り, 尾瀬沼 見晴 に宿泊し, 鳩待峠 に抜けている。
 ところが,学校の行事調整のために,昨年度まで 2泊 で実施されてきた尾瀬キャンプが,今年は 1泊 で実施することになった。先生方と,実施コースについて検討した結果,概ね昨年度まで のコースで,三条ノ滝の往復を除いたコースで実施することにした。
 大清水 から入り,第1日に 見晴 まで行き,翌日は 鳩待峠 に抜けて帰ることにした。当然,第一日の距離が長くなり,学校出発を早めなければなら なかった。

第一日 7月23日(火)

 学校発は 5:15  出発時には厚い雲に覆われていたが  戦場ヶ原 まで来ると,青空が広がってきた。


 ほぼ予定通り,3時間10分で 大清水 に着いた。


 大清水からは,シャトルバス4台に分乗し, 一ノ瀬 に向かった。特別に配慮してもらい,1回で全員が乗ることができた。ありがたかった。
 一ノ瀬 で,服装のチェックや,ザックの背負い方をレクチャーし,早速歩き出した。
 足下に, ギンリョウソウ が咲いていた。


 三平峠 までは良い天気だったのだが,峠を越えると空模様は一変し,黒い雲に覆われた。 三平下 でついに雨が降ってきた。三平下で,全員に 雨カッパ を着させた。
 雨はかなり強く降った。雨の中, 長蔵小屋 に着いた。長蔵小屋の前には ヒメサユリ が咲いていた。
 ここで 昼食 を食べることになっていたのだが,急な 停電 で,電気釜で炊くご飯が炊けていないという。とにかく何か食べさせて欲しいとお願いし て,カレーライス用のカレーを使って, カレーうどん にして出してもらうことにした。尾瀬沼地区は 商用電源 が来ており,普段は便利なのだが,停電になると多くの機能が停止してしまう。


 なんとか昼食を済ませ, 沼尻 に向けて出発した。雨は殆ど上がったが,何時降ってくるか分からないので,カッパのズ ボンだけ履いてスタートした。


 大江湿原 には, ニッコウキスゲ の大群落が一斉に花を咲かせていた。花の蕾が多いことは下見の時に気づいていたが,見 事だった。昨年は時期が今年よりも1週間ほど遅かったこともあって,ニッコウキスゲの群落は見ら れなかった。


 ニッコウキスゲ は1日花,今咲いている花は夕方にはしぼむ。そしてまた明日,同じくらいの花が咲く。


 大江湿原 を横切って小高くなったところから振り返った。私はここから見る大江湿原が好きだ。
 大江湿原のシンボルツリーである 三本唐松 の立っているところを 尾瀬塚 という。


 標準タイムの1時間で 沼尻の休憩所 に着いた。雨が落ちてきたので,ここでカッパの上を着るように指示した。


 沼尻を出ると,雨はだんだんと強くなった。 も鳴り出した。雷はまだ離れているので,危険を感じるほどでは無い。雨はさらに強くな り, 夕立 のような雨が連続するようになった。登山道には泥水が流れ,容赦なく靴の中まで入って きた。雨が強いので,休憩を取らず, 弥四郎小屋 まで連続で歩いた。1時間55分かかったが,全員が無事弥四郎小屋に着いた。
 5時から入浴,6時10分から夕食。


 雨はしだいに小降りになり,夕方には上がった。


第二日 7月24日(水)

 例によって4時20分には 朝の散策 に出た。生徒も何人か付いてきた。
 至仏山 に朝日が当たり赤味を帯びた。雲は多いが青空も見える。今日一日なんとか天気が保って くれるといいのだが。


 景鶴山 にも陽が当たった。その手前の 東電小屋 の辺りには靄がかかっている。


 サワラン  尾瀬では アサヒラン という。


 ナガバノモウセンゴケ にも夜露(雨?)が付いている。


 ミズチドリ


 小屋に戻って 朝食  青リンゴゼリーの向こうにあるのはとろろ


 小屋の前で記念写真を撮り,出発。  至仏山 の頂に懸かった雲はまだ取れない。


 竜宮小屋の前のベンチ で休憩。日差しが強く暑い。


 山の鼻に近づくと, ヘリコプター が何かを運んでいた。どうやら, 研究見本園の木道 を掛け替えるらしい。


 オゼコウホネ が咲いていた。


 ヒツジグサ もやっと咲き出した。


 私は,山の鼻付近でしか見たことが無い オオマルバノホロシ   別名 オゼナス


 山の鼻小屋 の前の オオウバユリ の蕾 
 山の鼻小屋で昼食を食べ,鳩待峠に向けて出発した。黒い雲が出てきたので,カッパの ズボンだけを履くように指示したが,結果的には不要だった。


 雨に降られることも無く,山の鼻から1時間20分で 鳩待峠 に到着した。


 鳩待峠から 至仏山 を見ると,山頂は雲に隠れていた。雨に降られなかったのはラッキーだった。

 鳩待峠駐車場 でバスに乗り,学校を目指した。途中,トイレ休憩のため, 三本松駐車場 に寄った。
 私は何度も尾瀬に来ているので,雨に遭うのには慣れているが,今回ほど強い雨に遭っ たのはあまり記憶に無い。そんな中,生徒たちは弱音も吐かず,愚痴もこぼさず良く歩いたと思う。 今回,この山小屋の乾燥室は,防火のためか午後9時には送風が止まってしまった。そのため,靴な どは,朝まで置いておいても殆ど乾かなかった。同じ学校のキャンプで2013年に泊まったときは, 朝までに全部乾いていていたのに,残念だった。生徒たちには,せめて,乾いた靴を履かせてやりた かった。

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