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社 山

2019年(令和元年) 9月25日(水)



コース・タイム
 自宅(6:00) ⇒ 歌ヶ浜駐車場(7:10-朝食)
  駐車場(7:25) → 狸窪(8:00) → 阿世潟(8:24-34) → 阿世潟峠(8:56) → キレット(9:21-31) → 山頂(10:32-40) → 昼食(11:26-58) → 阿世潟峠(12:27-30) → 阿世潟(12:51) → 狸窪(13:14) → 駐車場(13:55)
 歌ヶ浜駐車場(14:04) ⇒ 自宅(16:08)

同行者
 単独

 7月末の 尾瀬キャンプ のガイド以来,山歩きから遠ざかっていた。いささか夏の暑さに負けてしまい,体力気力 が減退してしまっていた。さすがに,秋分の日を過ぎるとその暑さも和らぎ,山歩きをしてみようと いう気になった。
 どこに登ろうかと考えたのだが,体力脚力に自信が無く,いつでも引き返すことができ る 社山 に登ることにした。天気予報も,この3日間は高気圧に覆われ,全国的に良い天気になる と告げていた。
 宇都宮 の自宅を6時に発ち,日光道路を日光に向かった。まだ上空は厚い雲に覆われていたが, 西の方の空には雲の切れ間が確認できた。これから良い天気になるのだろう。


 予想したとおり,日光道路の 清滝出口 まで来ると,空は晴れ渡った。


 細尾の交差点 では,いつものように 男体山 の姿が見られた。平日なのに,奥日光に向かう車は意外と多い。


 明智トンネルを抜けると, 奥白根山 の頂上が見えた。やはり,白根山は雪を頂いた姿がきれいだ。
 明智平と中宮祠の間の道路が,この10月1日から, 中宮祠方向への一方通行 になる。今までは,対面による 双方向通行 だったのだが,第二いろは坂の交通渋滞を緩和させるために全線に渡って2車線の一方通 行になる。既に,路面標示や交通標識などは一方通行用に書き換えられていた。



 私が中学生だった60年ほど前は,日光市内に路面電車が走っていた。 当時,奥日光を訪れるには,東武日光駅から,国鉄日光駅を通り,馬返しまで電車に乗った。更に, 馬返しからケーブルカーで明智平に行き,明智平から,専用のバスで中宮祠まで行った。
 日光市内の軌道は,もともと,日光電気精銅所が,原料の粗銅を足尾 から運んだり,製品の精銅を全国に出荷するために,清滝まで引いたもので,それを馬返しまで延長 し,ケーブルカー,バスとをつないで観光に利用したものだ。明智平から中宮祠までの道路は,バス を運行した東武鉄道が建設したもので,東武鉄道が所有している。その後,栃木県が第二いろは坂を 建設し,第一いろは坂と合わせて一方通行としたが,明智平と中宮祠の間は,東武鉄道が路線を持っ ていたため,一方通行を拒んだ。明智平と展望台を結ぶ,ロープウェイの営業に差し支えることが大 きな理由だった。その後,観光の主力がバスやマイカーとなり,路面電車や,ケーブルカーは相次い で廃止になった。一方,日光を訪れる自動車の数は年々増加し,交通渋滞が大きな問題となってきた。 第二いろは坂で奥日光を目指す自動車は,それまで2車線だった道路が,明智平から1車線になるた め,ここを先頭にして渋滞が始まった。第二いろは坂の全線2車線化は,渋滞緩和の大きな方策だっ たのだが,今まで実現しなかった。確かに,中宮祠や湯元に宿泊した観光客が,明智平からロープウ ェイに乗ろうとすれば,一度,第一いろは坂を馬返しまで降ってから,改めて第二いろは坂を明智平 まで登らなければならない。奥日光の渋滞緩和という大義名分のためには,我慢しなければならない ことなのだろう。

 ほぼ1時間で 歌ヶ浜駐車場 に着いた。車内で朝食を食べ,身支度を調えて出発した。やや寒さを感じさせるくらいの 空気が気持ち良い。
 今日の服装は,ボトムは CWX Fox fire の夏用トレッキングパンツ。トップは,ファイントラックの フラッドスキンメッシュシャツ 同じファイントラックの ドラウトタフアルパインロング を着て, ダクロン の半袖シャツを重ねた。 ウインドブレーカー はザックの中に用意した。
 今日の靴は,夏用の TECNICA を履いた。


 駐車場内に 横断歩道 ができていた。


 中禅寺湖の対岸には 奥白根山 が聳えていた。V字形に切れ込んだ左のピークが頂上だ。


 今日は 社山 もよく見える。雲が全く見えない良い天気だ。


 イタリア大使館別荘記念公園本邸


 この夏に新しくできた 船着き場  定期遊覧船が発着する。


 この季節は,木漏れ日が心地よい。



 暑くなってきたので,半袖シャツを脱いだ。ズボンの裾は,阿世潟で外した。


 シロヨメナ  この時期は咲いている花は少ない。


 湖岸に出て 男体山 を見た。 私は,ここから見た男体山の姿が,左右の均整も取れ,最も美しいと思う。


 湖岸の 白い砂 がきれいだ。


 阿世潟 に着いた。歌ヶ浜駐車場からちょうど1時間だ。久しぶりの山歩きとしては合格点だ。


 阿世潟峠 に向かう。冬には,もっと遅い時間にならないとここまで日が差し込んでは来ない。


 阿世潟峠


 峠から小さなピークを一つ越えると, 山頂方向 が見渡せる。社山は,本当の山頂をなかなか見せてくれない。中央奥のピークが頂上だが, 本当の山頂はさらにこの奥だ。


 ここまで来ると,いつも, 富士山 を探す。残念だが今日は見えない。見えるときは○の中に見える。


 私が勝手に名付けた 「社山キレット」


 少し登って 中禅寺湖 を振り返った。今日は風が無いので,湖面が鏡のようだ。 男体山 の後ろ側から雲が湧き出した。


 ここからは,山頂までなだらかな登りだ。身体も心もリラックスして登る。 雲の塊 が頭上を通過していく。山頂が日陰になった。


 山頂に着いた。歌ヶ浜駐車場から,休憩を含めて 3時間7分 かかった。現在の体調としては,満足できる時間だ。


 山頂から自宅に電話して,無事登頂を報告し,FBに写真をアップした。昼食は,少し 降った例の場所で食べることにして,山頂を後にした。
 下山路  クマザサが生い茂り,足元が確認できない。確認しながら慎重に降るしかない。


 本格的な 紅葉 はまだまだこれからだ。


 ミズナラ  の どんぐり


 ヤマハハコ


 駐車場に戻って来た。  男体山 も半分が雲で隠された。


 社山 も,雲底が山頂に届いた。予報より,天気の崩れるのが早かった。


 駐車場 にはたくさんの車が停まっていた。例によって,外国人団体の乗った大型バスが何台も停 まっていた。


 2ヶ月ぶりの登山 だったので,無事に歩けるか心配だったが,足腰に痛みの出ることもなく,無事に行って くることができた。少し自信を取り戻した。

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