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茶 臼 岳

2021年(令和3年) 4月6日(火)



コース・タイム
自宅(6:10) ⇒(東北道)⇒ 峠の茶屋駐車場(7:20-朝食)
 駐車場(7:50) → 中の茶屋跡(8:30) → 峰の茶屋(9:03-09) → 山頂(10:02-昼食-40) → 峰の茶屋(11:17-32) → 駐車場(12:15)
駐車場(12:23) ⇒ 自宅(14:32)

同行者
    【単独】

 積雪期の茶臼岳 には,ここ数年で 4回 登っている。 2017年 から3年連続で登っており,昨年も登りたかったのだが,コロナ禍による外出自粛のため, 登山を断念した。
 峠の茶屋駐車場 までの道路が開通するのは,例年4月1日だ。 ロープウエイが開業 するのは,年によって異なるが,3月18日前後で,この日以降はロープウエイ山麓駅駐 車場まで車で入れる。それ以前に 茶臼岳 に登る場合には,は 大丸 の駐車場から歩かなければならない。
 2019年 は,4月8日に,車で 峠の茶屋駐車場 まで入り, 峰の茶屋経由で山頂 まで往復した。
 2018年 は,3月16日にロープウエイが開業したので,3月18日に ロープウエイ駅駐車場 に車を置き, 朝日岳と茶臼岳 に登った。
 2017年 も,3月20日にロープウエイ駅駐車場から茶臼岳に登った。
 依然として コロナウイルス の感染は収束は見られないが,密を避け,感染防止に注意しながら 茶臼岳 に登ることにした。天気予報を確認し,東日本が高気圧に覆われる4月6日に実施するこ とにした。
 特に急ぐことは無いのだが,6時過ぎに自宅を出た。 春分の日 を過ぎたので,日の出の時刻も早くなり,既に昇った朝日が照りつけている。


 東北道を 那須IC で降り,那須街道を 茶臼岳 に向かった。正面に茶臼岳の特徴的な姿が見える。上空を覆っていた黒い雲は移動して行 き,山体に陽が当たってきた。


 自宅から1時間10分ほどで, 峠の茶屋駐車場 に着いた。気温は 3℃ で意外と高い。強風の予報も出ていたのだが,ここでは風は殆ど無く,暖かだ。車の中で 朝食を食べ,身支度をした。


 今日は,途中で測定してみようと思い, パルスオキシメータ を持ってきていた。まず駐車場で計ってみた。 酸素濃度は95%, 脈拍数は122 。私は,通常から脈拍数は多いのだが,かなり高い。 酸素濃度 も低いが,標高が 1470m あるためだと思う。 呼吸数(RR) 毎分20回 でこれも多い。 灌流指数(PI) 1.9 で正常値だ。せっかく持ってきたパルスオキシメータだが,この後測定を忘れてしまって, このほかのデータは無い。


 駐車場 で支度をしていると, スキー を担いだ4人連れが山から戻ってきた。ここに スキー場 は無く,不審に思ったので,安全距離を確保しつつ尋ねてみた。「ここに滑れるような場 所はあるんですか?」「探しながら少しずつ滑って来ました。」「昨日来たのですか?」「今朝来ま した。これから仕事に行きます。朝練です。」地元ならではの楽しみ方があるのだなと感心した。
 今日の服装は,ボトムは CWX にモンベルの インスレイションパンツ トップは,ファイントラックの フラッドスキンメッシュシャツ に同じファイントラックの ドラウトタフアルパインロング を着てその上に ダクロン の長袖シャツを重ね,更にその上にラテラの DUALUXジャケット を着た。薄い ウインドブレーカー をザックの中に入れ,頭には夏用の ハット を被った。
 今日の靴は,夏用の TECNICA  6本刃の軽アイゼン をザックの中に持ち, ダブルストック で歩きだした


 駐車場には 20台 ほどの車が停まっていたが,殆どが既に出発しており,空になっていた。


 まず,自宅で書いてきた 登山計画書 を登山指導所のポストに入れた。  雪は少なく 登山口にある鳥居も,根元までむきだしになったいる。 右下は2019年4月8日のようす。


 鳥居をくぐった後,これまでは, 正面の斜面を直登した のだが,既に雪は解け,笹が顔を出しているため直登はできなかった。夏道を辿って尾根 に出た。尾根には 潅木 が茂っており,そこには雪が残っていた。しかし,例年よりはずっと少ない。


 陽が当たり風もないので,暑い。 ダクロン の長袖シャツとラテラの DUALUXジャケット を脱いだ。ここでアイゼンを着けた。


 中の茶屋跡園地 まで来ると,雪はすっかり無くなった。茶臼岳の ミミズク がよく見える。もう雪は無いようなのでアイゼンを脱いだ。この後,下山するまで使うこ とは無かった。


 朝日岳 の雪も解けていた。


 朝日岳に登るには,この 剣ヶ峰 を越えなければならない。冬季は岩が凍結しているので, 頂上を越えて 行くが,夏季には 巻き道を通って 朝日岳に向かう。この時期には,既に頂上を通ることは出来ないから,巻き道を行くこと になるのだが, 大きな雪渓を二つ 渡ることになる。雪は既に緩んでいるので十分に注意しなければならない。


 朝日岳は 「那須穂高」 という別名も有るように,かなりの岩山だ。


 すっかり雪の無くなった登山道を 峰の茶屋 に向かう。


 峰の茶屋の手前に,遅くまで残る 雪渓 がある。滑落に注意して通過した。


 峰の茶屋避難小屋 は開放されていた。積雪時には 冬季小屋 の部分だけが開放されている。


 峰の茶屋は 強風が吹き抜ける ことで有名だが,今日は風は弱い。ただ,吹く風は冷たい。


 振り返ると, 白河方面 には 雲海 が広がっていた。


 小屋の横からは 流石山から三倉山への稜線 が見える。例年は真っ白に見えるのだが,今年は雪解けが進み,まだら模様だ。


 その左には 会津駒ヶ岳 が見えた。ここにはまだたっぷりと雪がある。


 更にその左には 燧ヶ岳 が見えた

 前後して登ってきた登山者は皆 朝日岳 の方に向かって行った。私も朝日岳に登ろうか迷ったのだが,もともと計画していなかっ たので,朝日岳に登るのは止めにした。 計画通り 茶臼岳 に向かった。小屋から少し登ったところで振り返った。


 面白い岩を見つけた。火山岩特有の 「柱状節理」 の断面だ。このルートは,今まで何回も通ったのだが,今まで気づかなかった。


 山頂直下 に大きな雪渓があったのだが,ほとんど解けてしまって,残骸だけになっていた。


 山頂 に着いた。駐車場から 2時間12分 で登ることが出来た。


 那須岳神社の奥宮 。背後に 流石山  天気は良いのだが,風が冷たい。


 山頂から 日光連山 高原山 が見えた。


 風陰に腰を下ろし,昼食にした。寒いので長居せずに下山にかかった。噴火口を一周し てから,元来た道を戻った。噴火口には雪解け水が溜まり 「釜沼」 を作っていた。水面は完全に凍りついている。


 火口の周回路から真下に 峰の茶屋 の赤い屋根が見える。


 眼を上げると,真っ白な山が見えた。 飯豊山 だ。


 峰の茶屋で少し休んで,駐車場に向かった。 潅木帯の雪 は柔らかになり,踏み込んだ足が何度か流れた。


 鳥居 まで戻って来た。ここは風も当たらないので暖かだ。


 駐車場 に戻ってきた。車は少し増えていた。


 駐車場で身支度を解き,自宅に向かった。今日は,好天に恵まれ,楽しい山歩きが出来 た。もう少し雪があるだろうと思ってきたのだが,これもやむを得ない。帰路は,高速道を使わず, 一般道を走った。特にスピードの遅い車もあったが,逆らわずに後に付いて走った。歳の功か,もう イライラすることも無くなった。2時間と少しで自宅に着いた。

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