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戦場ヶ原 2024年(令和6年) 5月14日(火) |
コース・タイム 5月14日 宇都宮自宅(9:25) ⇒ 赤沼駐車場(10:40) 駐車場(11:00) → ベンチ(11:52-57) → 泉門池(12:30) → ハリギリ広場(12:34-昼食13:04) → 駐車場(14:04) 駐車場(14:20) ⇒ 小西ホテル(14:32) 5月15日 湯の湖畔散歩(9:05−20) 小西ホテル(9:20) ⇒ ロマンチック村(10:30-40) ⇒ 自宅(11:06) 同行者 妻 |
昨年3月以来
の山歩きだ。もっとも,
「山歩き」
と言うほどの行程ではないが,
奥日光
に行くのは久しぶりだ。 日光バイパス からは,雲一つ無い青空の下, 大真名子,小真名子,女峰,赤薙 がその雄大な姿を見せている。元気に山を歩いていたあの頃の気持ちを思いだし,少しルンルンな気分になった。 いろは坂 を登り, 中禅寺湖畔 までやってくると,中禅寺湖を挟んで 社山 が見える。あの山に登れる体力を早く取り戻したい。 自宅から1時間ほどで赤沼の 県営駐車場 に着いた。 奥日光にあるいくつかの 県営駐車場 が,この4月から 有料 になった。入場の時にナンバーを撮影して記録し,それを元にして清算するシステムだ。このデータは,奥 日光への観光客の情報でもあり,他にも様々な利用価値が考えられる。 駐車場の背後には 男体山 が控えている。さすがにもう雪は無い。手前の カラマツ も芽を出し始めた。 赤沼茶屋 の前から,戦場ヶ原に向かって,赤沼川沿いの道を歩く。真夏のような強い陽射しを,芽吹き始めた カラマツ が柔らめてくれる。前回 来たときには,この辺りで,凍った路面に足をとられ,水たまりの中に転げたのだ。 つがいの小鳥が,鳴き会い,じゃれ合っていた。ほほの白さと喉の黒い筋からこれは ニューナイスズメ と思う。 この辺りでもっとも多く見られるスミレは,この タチツボスミレ だ。直射日光が強すぎ,色が飛んでしまった。 この赤い花は, ミヤマウグイスカグラ だ。夏には赤い実を付ける。 この黄色い花は, クロミノウグイスカグラ だ。 「朝日百科 世界の植物」 (朝日新聞社)では, クロミノウグイスカグラ についてこのように述べている。 「クロミノウグイスカグラ L.caerulea L.ver. edulis Turcz.ex Herder はアジア東北部 の寒い地方に広く分布する。日本では本州中部以北と北海道に野生し,特に 日光の戦場ヶ原に多い。<倉田悟>」 ところが,このように書かれた 「日光戦場ヶ原」 でクロミノウグイスカグラがシカの食害の影響などであまり見ら れなくなってしまっ ていた。 日光パークボランテイア では,植物の生育調査の一つにクロミノウグイスカグラを含め,毎年その花の数を調査していた。私は ,2008年から2016年まで 日光パークボランテイアに所属して,その花の数の調査に参加した。調査を始めた頃にはその数は少なく,探すのが 大変だったが, 次第にその数が増えて いき,2015年頃には生育数が増え,今度は花の数を数えるのが大変だった。 木道も,痛みが目立ってきた。記憶によれば,この ユニーバーサル歩道 ができたのは 2008年 だから,もう15年以上経っている。全面的に掛け替えの時期だろう。 垂れ下がっているのは, シラカンバ の花だ。シラカンバとダケカンバの棲み分け高度は,この辺りでは 標高1500m と言われているが,あまり厳密ではないので標高だけでは同定できない。葉が観察できれば確実なのだが。 ズミ の開花はもう少し後だが,先を赤く染めた蕾がその準備をしている。 湯川をまたぐ 青木橋 は, 2018年4月 に架け替えられた。川底にはたくさんのバイカモが見られたのだが,今間殆ど見えない。 この辺りに来ると,木道の損傷がひどい。 2019年の台風 で,湯川が溢水し,木道の基礎を流してしまったのだ。 2020年度 に木道を通行止めにして応急処置を施し, 2021年に仮開通 した。 泉門池 で昼食にしようと思っていたのだが,小学生の団体がベンチを独占している。Uターンして ハリギリ広場 まで戻り,ここで昼食にした。 ミズナラ の芽吹き前なので陽光がさんさんと降り注ぐ。陽射しは強いのだが,気温が低いので気持ちが良い。 昼食を終え,来た道を戻って駐車場を目指した。 ヒメイチゲ が咲いていた。 首都圏の多くの 小学校 は,この時期に 修学旅行 で日光に来ている。この小学生は,6〜7人でグループを作り,課題の書かれたノートに,何やら書き込みながら 歩いていた。 それにしても,あの 「あいさつ」 はなんとかならないものだろうか。すれ違う子どもたち全員が大声で「こんにちは」とあいさつする。とても全員 にあいさつを返すことなどできない。かといって無視するのも気が引ける。小さな声で適当にあいさつを返 した歩いたが,なんとも釈然としない。 赤沼駐車場 に戻ってきた。相変わらず陽射しは強く良い天気だ。 駐車場で山靴を脱ぎ,今日の宿の 湯元温泉 に向かった。 奥日光小西ホテル は,いままでにも何度か泊まったことがある。 大江戸温泉 や 休暇村日光湯元 に比べると,やや 料金が高い が,それだけのことはある宿だった。2011年1月に泊まったのが最後で,それからは泊まっていなか った。今回も, 休暇村日光湯元 に泊まろうとしたのだが,どういうわけか, 小西ホテル の方が料金が安かった。 翌日は,チェックアウトの後,車をそのままにして, 湯の湖畔 を少し歩いてみた。もしかして シャクナゲ の花に会えるかなと思った のだが,残念ながら会えなかった。 その後は真っ直ぐ自宅を目指し, 道の駅宇都宮ロマンチック村 に寄って帰った。 |