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アマドコロ
甘野老
キジカクシ科 アマドコロ属

 草丈は30〜 50cmで,同属の ナルコユリ とよく似ている。茎は地下茎の先端から毎年1本の芽が出て少し斜めに立ち,6本の稜 (縦筋)があり,触ると少し角張った感じがする(ナルコユリの茎は丸い)。
 葉は幅広い長楕円形で左右に互生し,普通の緑のものと斑入りのものがある。
 花期は4〜5月ころ。葉の付け根から単一または基部で2分した細い花柄に,細いつぼ 型(鐘形)をした緑白色の花が垂れ下がって開き,先の方は緑がかっている。花の長さは2cm,6花 被片が合体した筒状形である。花と花柄のつなぎ目は,突起状にならない(ナルコユリは緑色の突起 状になる)。
 果実は球形で,暗緑色から黒く熟する。根茎は円柱形で節があり,節間は長く横に伸び て細いひげ根を出す。根茎の見た目が山芋の トコロ に似ており,甘みがあるのが名前の由来になっている。


 2018.07.03 尾瀬