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アズマイチゲ
東一華
キンポウゲ科 イチリンソウ属

 ほぼ全国に分布し,山地の林の縁や草地に生育する多年草。丈は10〜20cmで,早春 に花茎の先端に白い花を1つつける。
 花期は3〜5月で,花の大きさは3〜4cm。花びら(がく片)は8〜13枚。花は陽が 当たると開き,曇りや雨天または夕方になると閉じる。
 葉は,3出複葉で茎に輪生する。
 キクザキイチゲ に良く似ているが,キクザキイチゲより葉先が丸く,細かく切れ込まない。キクザキイチ ゲには白花と薄紫色の花があるが,アズマイチゲは白花のみだ。
 白い花を茎の先に1輪つけ,早春の林内に咲く。 イチゲ は1茎に1花をつけるという意味。東日本に多く分布するということから アズマ の名があるが,関東地方以外にも分布する。
 花びらのように見えるのは萼片で,花びらはない。これは, イチリンソウ属 に共通する特徴。


 2007.03.18 古賀志山