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チゴユリ
稚児百合
ユリ科 チゴユリ属

 ほぼ日本全土に分布し,あまり標高の高くない山地や丘陵の林に生育する。丈は15〜 30cmになるが,ほとんど枝分かれしない。
 茎は葉の付け根で折れ曲がり,ジグザグ状になる。全体的に大型で,枝分かれするもの は オオチゴユリ
 花期は4〜6月で,茎の先端に,15〜22mmの花柄を出し,1〜2個の白い花を斜め 下向きにつける。花びらは6枚(内花被3,外花被3)花の大きさは15〜18mm。花びらは半開し 平開しない。雄しべは6本で,雌しべは1本。花後,直径10mmほどの球果をつけ,黒く熟す。
 葉は長だ円形で茎に互生する。葉だけ見ると, タケシマラン と区別しにくい。
 小さな可憐な花を,林の下などで咲く。名前は,この姿を稚児に見立てたもの。
 このような小さい花をうまく撮影するのは簡単では無い。薄暗い林間で無理な姿勢で撮 影しなければならず,手ぶれやピント外れが多くなってしまう。デジタルカメラになって,フィルム の消費は気にしなくても良くなったが,なかなか良い写真が撮れない。


 2009.05.23 三本槍岳


 2008.05.18 鳴虫山


 2003.05.04 古賀志山