チングルマ

チングルマ
稚児車
バラ科　チングルマ属

　中部以北の本州と北海道に分布する。高山帯の雪田周辺やレキ地など，やや湿った場所を好み，大群落を作る。草本ではなく 落葉小低木
　花期は６～８月で，雪が消えると直ぐに，枝の先に帯黄白色の花を１個つける。花びらは５枚で，花の大きさは２～３cm
　花後の実に生えた羽毛状の毛が輪状に並ぶ姿が，子供が遊ぶ風車（ 稚児車 ）に似ることからこの名前が付いた。花は勿論だが，紅葉もきれいだ。
　花の色が淡い紅色のものは タテヤマチングルマ ，八重咲きのものは ヤエチングルマ と呼ばれる。
　私が初めて チングルマ を見たのは，２０００年の９月， 八方尾根 に登ったときだ。当然，花ではなく， 綿毛の状態 だった。「稚児車」という名前とともに記憶に刻み込まれた。
　最も感動的だったのは 秋田駒ヶ岳 の 馬場の小径 の大群落だった。