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エゾスカシユリ 蝦夷透百合 ユリ科　ユリ属

スカシユリ の近縁種であり，スカシユリ亜属のひとつとして分類されることもある。 　北海道、樺太，シベリア，中国北東部などに分布する多年草で，草丈は２０〜９０cm程 度。花期は６月中旬〜７月頃で花色は主に橙色。花弁は６枚で，濃橙色の斑点が内側にある。また， 花弁の根元部分が細くなっており隙間がある。このことが和名にあるスカシの由来である。多くのユ リ科の花が，横向きに咲くのに対し，スカシユリの仲間だけが上向きに花を咲かせても，花に雨水が 溜まるようなことはない。 　道東，道北では，原生花園に限らず，各地で見ることができる。別海町野付半島では， ７月にはエゾスカシユリの花畑でタンチョウの群れが戯れ，その姿を求めてカメラマンが多く訪れる。 　北海道の斜里郡小清水町と古宇郡泊村が，エゾスカシユリを町村の花に制定している。 　2010.06.27　サロベツ湿原