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フソグロセンノウ
節黒仙翁
ナデシコ科 センノウ属

 本州,四国,九州に分布し,山地の林下に生育する多年草。茎は直立し,高さは50〜 80cm。茎の節が黒褐色になり,茎の上部は分枝し,まばらな軟毛がある。
 葉は無柄で茎に対生する。葉身は卵形から長楕円状披針形で,葉先は鋭尖形で基部は細 まり,長さ5〜14cm,幅25〜50mmになる。
 花期は7〜10月。朱赤色の花は,分枝した茎の先にまばらに数個咲く。萼は25〜 30mmの長円筒状で5裂し,毛はない。花弁は5個で長さ25〜30mmになる。
 各花弁の基部に2個ずつのりん片がある。
 花の色が,野草としては珍しい朱赤色で,よく目立つ。花弁は切れ込みが無く平開する。 茎には明らかな節があり,その部分が黒紫色を帯びることから,この名前がある。


 2004.08.27 南アルプス 地蔵ヶ岳