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グンナイフウロ 郡内風露 フウロソウ科　フウロソウ属

北海道西部，本州の磐梯山から伊吹山に分布し，低山帯から高山帯の開けた草地に生育 する多年草で丈は３０〜５０cm。 　茎と葉柄に開出するあらい毛と腺毛が生える。 　長い葉柄をもつ根出葉は多数あり、茎につく葉の下部は互生するが，最上部の葉は対生 する。葉は掌状に５〜７深裂し，裂片はさらに３浅裂し，小裂片には大きな鋸歯がある。 　花期は６〜８月。花は径２５〜３０mmの５弁花で，花の色は紅紫色であるが変異が多い。 茎の先端に１０数個が集散状につき，やや下向きから横向きに咲く。萼片は長さ７〜８mmになり，萼 片のほか花柄，小花柄には，開出する腺毛が生える。おしべは１０個，雄性先熟で花柱は花粉が散布 された後に開く。 　果実はさく果となり，花柱分枝を含めた長さは３０〜３５mmになる。花時に横に傾いて いた小花柄は，果時には直立する。 　名前の グンナイ は，山梨県南東部にある都留郡（現在の北都留郡，南都留郡）の「郡内」に由来する。 　 高山型の タカネグンナイフウロ はもっと色が濃い。 　2004.07.29　表銀座　蛙岩付近 　1016.06.18　硫黄岳