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ハイマツ
這松
マツ科 マツ属

 本州(南は光岳,西は白山まで),北海道に分布し,亜高山から高山に生育する。高さ 2mほどになる常緑の低木。幹は地上を這い,枝が地面につくとそこから根を下ろし,古い株は根も とから枯れていく。
 森林限界以上の高山に群落を作るため,その地域を 「ハイマツ帯」 と呼ぶ。
 葉は,短枝上に5個束生し,長さ3〜7cm。
 雌雄同株で,花期は6〜7月。雄花は最初は紅紫色で黄色い花粉を多量に出す。雌花は 枝の先につき,暗赤紫色で,数は少ない。
 果期は翌年の8〜10月で, マツボックリ (球果)は ホシガラス の大好物だ。熟す前の固い球果をくちばしでつついて割り,中の種子を食べる。また,そ の食べ残しを ライチョウ などが食べる。


 2010.07.02 大雪山 旭岳


 2009.07.22 北ノ股岳