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ハルトラノオ
春虎の尾
タデ科 イブキトラノオ属

 本州〜九州に分布し,山地の林下に生育する多年草。茎の高さは3〜15cmで,短い穂 の先に総状に花をつける。
 花期は4〜5月で,花色は白色。花びらはなく,花びら状に見えるのはがく片。花の大 きさは2〜3mmでがく片は深く5裂する。雄しべがガクより長く外に突き出る。
 葉は,長さ2〜10cmの卵形〜卵円形で,葉脈がはっきりしており,根生する。
 名前は,春に咲く虎の尾という意味だが,ずいぶんと可愛い虎だ。
 タデの仲間で春に咲く種は珍しい。別名の イロハソウ は,春早く咲くことを,いろは四十八文字の最初のイロハに例えたもの。
 この写真を撮った 筑波山 の御幸ケ原には, 昭和天皇 の歌碑がある。
 はるとらのを
 ま白き花の穂にいでて
 おもしろきかな
 筑波山の道


 2004.04.11  筑波山