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ハシリドコロ 走野老 ナス科 ハシリドコロ属 |
本州,四国,九州に分布する多年草で,山地の日陰などに群生する。早春に葉に包まれ
た新芽を出し,全長は40〜50cm程度。 花期は4〜5月で,葉の脇に,釣鐘状の暗紫紅色の花を咲かせる。花の大きさは2cmほ どで,花びらは,浅く5つに裂ける。花には2〜3cmの柄があり,花の外側は暗紅紫色で,内側は黄 緑色。ほぼ下向きに咲く。 葉の形は卵状楕円形で,互生する。葉は,柔らかで,花の後に大きく生長する。 夏先には休眠状態に入るため枯れる。夏から冬までは見ることができない典型的な春植 物で, アルカロイド 類の毒成分を含む 猛毒植物 である。 名前は、食べると錯乱して走り回ること,また,根茎が トコロ (野老)に似ていることから付けられた。 花は目立たないが,全身に アルカロイド の スコポリン を含んでいる。 2012.05.13 榛名湖畔 |