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ホザキシモツケ
穂咲下野
バラ科 シモツケソウ属

 戦場ヶ原では非常に多く見られ,どこにでもある花のように思ってしまうが, 北海道釧路湿原,霧多布湿原 他と 本州では 奥日光 霧ヶ峰 にしか分布しない貴重な植物。涼しい気候を好み,山地の日当たりの良いやや乾燥した湿 原に生育する。
 地下茎を伸ばして群生することが多い。 高さ100〜150cmの落葉低木。
 葉は披針形細長く5〜8cm,やや有毛で少しざらつく。縁には鋭鋸歯があり,互生する。
 花期は6〜8月。枝先に長さ6〜15cmの花序を出し,淡紅色の小さな花を多数つける。 5〜8mmの小さな花は淡紅色で,花びらは5枚,雄しべも淡紅色で長く,花びらの倍ほどになる。円 錐花序が密集して8〜15cmの長い花穂となる。この花の特徴から「穂咲」と名前がついた。
 9月頃に茶色い実を付ける。


 2003.09.14 戦場ヶ原


 2004.08.09  戦場ヶ原


 2006.09.02 戦場ヶ原


 2017.09.04  戦場ヶ原  アサギマダラ


 2007.12.15  戦場ヶ原  実