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イチヨウラン
一葉蘭
ラン科 イチヨウラン属

 ほぼ全国に分布し,山地から亜高山帯の針葉樹林内など,薄暗いところにまばらに生え る多年草。
 地下の根茎は細く,短く横に這い,根茎から葉を一枚出す。葉は,短い葉柄があり,葉 身は卵円形で,長さ3〜6cm,先端はやや鈍頭,基部は鈍形となる。葉は多肉質で硬い,表面は青味 を帯びた緑色で,光沢はない。
 花期は5〜7月。花茎は直立して高さ10〜20cmになり,花茎には鞘状の鱗片葉が1 〜2個つき,花茎の先に1個の花をつける。
 がく片と側花弁は長さ20〜25mmになる倒披針形または線状披針形で,色は淡緑色で 紫色の斑点がある。
 唇弁は広楕円形で下垂し,白色で紫色の斑点があり,ほぼ中央で側裂片と中裂片に3裂 する。
 2個の側裂片は蕊柱を囲って立ち,先は紫色になる。中裂片は長さ幅ともに約7mmにな り,基部に2条の隆起線がある。
 蕊柱は長さ10mmで,扁平なくさび状狭長楕円形となる。
 銀杏蘭 ではなく 一葉蘭


 2009.07.11  尾瀬三平峠