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イソツツジ
磯躑躅
エゾイソツツジ
蝦夷磯躑躅
ツツジ科 イソツツジ属

 本州東北地方と北海道南部に分布し,亜高山帯、高山帯の岩礫地や湿った草地に生育す る。樹高は30〜70cmになり,よく分枝し,若い枝には赤褐色の毛が密生する。
 葉は短い柄をもって互生し,革質で形は長楕円形または狭長楕円形になり,長さ15〜 60mm,幅4〜15mmになる。縁は裏面にまくれ,全縁で,先は短く尖り,先端に腺状突起がある。 葉裏は全体に白軟毛が密生し,主脈には褐色の長毛が密生する。
 花期は6〜7月。枝の先端に散房花序をだして多数の花をつける。花冠は離生し,花弁 は白色で5枚,長さ5mmになる。雄しべは10本ある。果実は長さ3mmのさく果。
 かつては エゾイソツツジ と言っていたが,最近は単に イソツツジ と呼んでいる。特に海岸に多く生育するわけでもなく, イソ エゾ が誤ったか転訛したものと言われる。


 2008.06.30  秋田駒ヶ岳


 2010.06.27 サロベツ湿原


 2010.07.02 大雪山旭岳