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イワインチン 岩茵チン キク科キク属 |
本州(東北南部〜南アルプス)に分布し,高山や亜高山帯の乾いた草原や砂礫地に生育
する多年草。 茎は叢生(そうせい)し,高さは10〜25cmになる。 葉は密に互生し,3〜5対の羽状に深く裂ける。裂片は線形になり,幅は10〜15mm。 葉の裏面には毛が密生して銀白色になる。 花期は8〜9月。茎の上部に黄色の頭花を散房状に密につける。頭花は径3〜4mmにな り,筒状花のみから構成される。総苞は長さ2〜5mmで,やや球形となり,総苞外片は卵形または長 楕円形になる。果実はさく果となり短毛が生える。 イワヨモギ, インチンヨモギ という別名もある。 インチン とはヨモギの仲間の漢名。 黄色い花は,濃い緑の葉に映え,山の秋を感じさせる。 日本固有種で 絶滅危惧II類 2004.08.28 地蔵岳 2006.09.16 那須 南月山 2007.09.09 浅間山 |