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イワウチワ
岩団扇
イワウメ科 イワウチワ属

 近畿地方以北の本州に分布し,山地の林下に生育する。茎の高さは5〜15cmで,花茎 の先にピンクの花を1個つける。
 葉の長さと幅は25〜70mmで,円形で端は小さな鋸形状。葉の基部が深く心形となる。
 開花時期は4〜5月。花はの薄紅色で,葉腋から伸た花茎に1輪横向きに付ける。花弁 は直径3cm程の漏斗状で,花びらは5裂し,更にその先が細かく裂ける。雄しべは5本で,花冠のつ け根の部分に仮雄しべが5本ある。がく片は5枚。
 花弁はやがて,花茎から分離して落下する。
 名前は,葉の形が団扇に似ていることに由来する。
 葉も花も イワカガミ に似ているが, 良く見ると違いが分かる。 イワウチワ では,大きく5裂している花弁の先の細かい切れ込みが浅い。また, イワウチワ では一本の花茎に花を1輪だけつけるが, イワカガミ では1本の花茎にたくさんの花をつける。
 葉も, イワカガミ より大きく,生育場所も,全体的に イワカガミ より低い場所になる。
 日本固有種


 2006.05.26  雲取山


 2003.04.27  石裂山