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カラマツ
唐松・落葉松
マツ科 カラマツ属

 本州(蔵王山以南,中部地方まで)に分布し,亜高山帯から高山帯の,日当たりの良い乾 燥した場所に生育する。
 樹高20-40mになる落葉針葉樹。日本の針葉樹の中で, カラマツ はただ一つの落葉性の高木である。
 幹の太さは最大で1mに達する。枝は長枝と短枝という二形性を示し,長枝は10〜 50cmになる一方,短枝はひとつの芽のみからなり,1〜2mmの長さしか無い。
 葉は針形で,白い粉に覆われた薄い緑色であり,長さは2〜5cm。秋には葉は黄色く色 づき,褐色の冬芽を残して落葉する。
 成木の樹皮は灰黒色から暗い赤褐色となり,表面は短冊状に剥がれる。
 雌雄同株で,雄花は垂れ下がり基部に葉が無いが,雌花は直立し基部に葉がある。花期 は5月。春に開花した雌花は,その年の秋には種子をつける。
 松かさは長さ20〜35mmで,中に30〜50個の種子を生産する。松かさははじめ緑 色であるが,受粉後4〜6ヶ月が経過して十分に熟すと茶色に変化し,種子を散布する。通常、古く なった松かさは樹にそのままついており,鈍い灰黒色に変色している。
 日本では,かつて盛んに植林をしたので,自然林は少ない。


 2009.05.10  戦場ヶ原 カラマツは毎年落葉し,春先に新芽を出す。


 2017.06.05  戦場ヶ原 雌花


 2010.06.04  戦場ヶ原 雌花


 2010.05.22  戦場ヶ原 雌花


 2009.04.29  西ノ湖 雌花と雄花


 2005.05.08  西ノ湖 雌花は上を向いて咲く


 2005.05.08  西ノ湖 雄花は下を向いて咲く


 2002.04.28  高山

 2011.07.24  戦場ヶ原 開花から3ヶ月経って松ぼっくりも大きくなった。