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コバノイチヤクソウ
小葉ノ一薬草
イチヤクソウ科 イチヤクソウ属


 中部以北の本州と北海道に分布し,山地〜亜高山帯の針葉樹林内などに生育する多年草。 丈は10〜20cm。細い地下茎があり,葉は4〜8枚で根元につき,卵状楕円形で,柄がある。
 花茎の先に,直径10〜15mmの白色の花を数個下向きにつけ,ウメの花ような形をし ている。花冠は5深裂し,花柱(雌しべ)は曲がり,長い。 萼は5個で,裂片は三角形。先がとがり, 長さ幅とも約1mm。
 丘陵地の林の下に生える イチヤクソウ に似ているが,本種の方が生育高度が高く,全体的に小形だ。
 名前の「一薬草」は,昔民間薬として使われ,脚気や利尿薬に一番に効くと言われたこ とによる。イチヤクソウより葉が小さいことで, コバノイチヤクソウ の名前がついた。


 2001.07.28 槍ヶ岳右俣沢


 2002.08.03 男体山


 2007.08.06 北横岳


 2010.06.29 利尻岳