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コキンバイ
小金梅
バラ科 コキンバイ属

 中部以北の本州と北海道に分布し,山地のブナ帯より高い森林の,開いた土地に生育す る。
 地中で細い根茎がはい,伸長する。
 葉は根茎の先端から長さ5〜10cmになる葉柄を出し,先に3出複葉をつける。頂小葉 は長さ2〜3cmの菱状倒卵形で浅く3裂し,縁は欠刻と鋸歯があり,側小葉はゆがんだ卵型になる。 葉の両面に毛がある。葉柄の基部となる根茎の先端に革質の托葉があり,鱗片状になり,後にも残る。
 花期は5〜6月。根茎の先端から花茎が伸び,高さは10〜20cmになり,しばしば分 枝し,先端に黄色の花をつける。花茎には苞葉が数個つく。花弁は5個で平開し,花の径は2cmにな る。がく裂片は5個で披針形,副がく片は5個でがく裂片より小さい。雄しべは多数。花柱は5個内 外。果実は痩果で倒卵形となり,長さ3〜4mmで白毛が多い。
 キンポウゲ科の キンバイソウ(金梅草) に似て,小型であることから, コキンバイ(小金梅) という。


 2010.06.29  利尻山