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コオニユリ
小鬼百合
ユリ科 ユリ属

 ほぼ全国に分布し,日当たりのよい山地の草原や低地の湿原に生育する多年草。茎は細 く直立し,丈が80〜100cmになる。茎は,淡緑色で,地下に白色の鱗茎がある。
 茎には笹の葉状の葉を数多く互生し,葉身には光沢がある。
 花期は7月から8月で,茎の先に総状に2〜10個の花をやや下向きにつける。花の大 きさは6〜7cmで,花弁はオレンジ色〜濃褐色で,暗紫色の斑点がある。花弁は強く反り返る。花は 下から順に咲いていく。
 鱗茎はヤマユリと同様,ユリ根として食用となる。オニユリと違って,ムカゴを作らず, 種子を作る。
 里に咲くオニユリより全体的に小型だが,中にはかなり大きくなるものもあるので,大 きさで オニユリ と区別することは難しい。
 コオニユリ では,葉の付け根に ムカゴ が付かないことで区別できる。


 2007.08.07 霧ヶ峰


 2010.08.01 戦場ヶ原


 2018.07.30 尾瀬大江湿原 


 2016.09.01 戦場ヶ原