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クルマバソウ
車葉草
アカネ科 クルマバソウ属

 本州,北海道に分布し,低地から亜高山帯の林縁などに生育する,丈が20〜40cmの 多年草。茎は直立し,4稜がある。毛は無い。
 葉は長楕円形で6〜10枚が輪生する。これが名前の由来で,輪生する葉を車に見立て たもの。
 花期は5〜7月で,茎の上部の集散状花序に,直径5mm前後の白色の花をまばらにつけ る。花冠は漏斗形で,4裂する。
 葉は6〜10個が輪生し,狭長楕円形〜倒披針形で,柄はなく先がとがり,厚く,光沢 がある。
 果実は球形で,かぎ状の毛が密生する。
 乾燥すると,全体に クマリン の芳香があり,ヨーロッパではハーブとしてワインの香り付けなどに用いられる。
 クルマムグラ に似るが,クルマムグラでは輪生する葉が,普通6枚で, クルマバソウ より幅が広い。そのほか,クルマバソウでは,花冠が4つに裂け,漏斗(ろうと)形になっ ている。


 2002.05.25  吾妻耶山