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クルマバツクバネソウ
車葉衝羽根草
ユリ科 ツクバネソウ属

 ほぼ全国に分布し,低地〜亜高山帯の林内に生育する多年草で,丈は20〜40cmにな る。
 花期は6〜7月。茎の先端に花柄を長く伸ばし,1個の淡黄緑色の花を上向きにつける。 花は直径4〜6cmになり,外花被片は4個あり,披針形から狭卵形で,長さ3〜4cm,緑色のがく状。 内花被片も4個あり,糸状で黄色を帯びる。雄しべは8〜10個あり,花糸は線形で,葯は長さ5〜 8mm,葯の先端に葯隔が長く伸びる。花柱は4個に分枝する。
 果実は液果で,秋に羽根突きの羽子(はご)に似た実が黒紫色に熟す。
 葉は柄がなく,6〜8個が輪生し,葉身は倒披針形で,長さ5〜15cm,幅15〜40 mmになり,先端は鋭くとがり,葉の縁は全縁になる。
 葉の形が車の車輪に似るところからこの名がある。
  ツクバネソウ に似るが,ツクバネソウは,輪生になる葉が4枚で葉の幅が広い。


 2012.07.02 尾瀬


 2010.06.29 利尻岳