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マタタビ
木天蓼
マタタビ科 マタタビ属

 北海道から九州までのほぼ全国に分布し,山地の林縁に生育する落葉蔓性木本。
 蔓は,若いうちは茶褐色で成長と共に黒っぽい紫がかった茶色になる。
 葉は蔓状の枝に互生し,長い葉柄があり,2〜7cm,形は楕円形で細かい鋸歯を持つ。
 花期は6月〜7月で,径2cmほどの白い花を咲かせる。雄株には雄しべだけを持つ雄花 を,両性株には雄しべと雌しべを持った両性花をつける。
 花弁のない雌しべだけの雌花をつける雌株もある。
 花をつけるつるの先端部の葉は,花期に白化し,送粉昆虫を誘引するサインとなってい ると考えられる。近縁の ミヤママタタビ では,桃色に着色する。
 実は,20〜25mmの細長い楕円形で晩秋にオレンジ色に熟す。虫こぶの実はマタタビ ミバエの産卵により形成され正常な実が熟す前に落ちる。


 2018.07.03 尾瀬三平峠


 2016.06.10 戦場ヶ原


 2009.08.23 奥日光湯元