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マユミ

ニシキギ科 ニシキギ属

 ほぼ全国に分布し,低山から山地の林縁に生育する落葉低木または小高木。雌雄異株。 老木になると,幹には縦の裂け目が目立つ。樹高は3〜5m。
 葉は対生で,長さ5〜15cmで無毛。細かい鋸歯があり,葉脈がはっきりしている。1 年目の枝は緑色をしている。芽は丸々としているが,近縁種の ツリバナ は新芽が鋭く尖っている。
 初夏,葉の基部から花序を出し,小さな花を数個つける。花びらは4枚。
 果実は枝にぶら下がるようにしてつき,小さく角ばった4裂の姿。秋の果実の色は品種 により白,薄紅,濃紅と異なるが, どれも熟すと果皮が4つに割れ,鮮烈な赤い種子が4つ現れる。 コマユミ では,現れる種子は2個である。
 雌雄異株だが,雌株だけでも実がなる。材質が強い上によくしなるため,古来より弓の 材料として知られ,名前の由来になった。
 別名 ヤマニシキギ (山錦木)とも呼ばれる。秋に果実,種子,紅葉を楽しむ庭木として親しまれ,盆栽に仕 立てられることもある。


 2011.07.03 戦場ヶ原


 2012.07.08 戦場ヶ原


 2014.07.06 戦場ヶ原


 2010.08.01 戦場ヶ原


 2014.07.27 戦場ヶ原


 2017.09.21 沼原


 2013.10.04 尾瀬