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ミヤマコウゾリナ
深山顔剃菜
キク科 ヤナギタンポポ属

 中部以北の本州に分布し,高山の礫地や草地に生育する多年草。茎の高さは10〜40 cmで,茎の先に黄色の花を数個つける。
 花びらは舌状花+筒状花で花の大きさは15〜20mm。総苞は狭釣り鐘形で,黒色を帯 びる。全身に褐色の粗毛と短い白毛が生える。
 葉は倒披針形で互生。根生葉は薄い膜状で,株全体が明るい緑色をしている。
 名前の コウゾリ 髪剃 で, 剃刀 のことである。葉でこすったときの感触が,剃刀で剃るときの感覚に似ているという。
 本種は,低山の コウゾリナ に似るが,コウゾリナの高山型ではなく,別の種類だ。コウゾリナの高山型は カンチコウゾリナ という。


 2011.08.04 立山室堂  (カンチコウゾリナ)


 2010.08.23  白馬岳


 2008.08.07  白山


 2003.08.01  剱岳