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ゼンテイカ
禅庭花
ニッコウキスゲ
日光黄萱
ユリ科 ワスレグサ属

 ニッコウキスゲ という名前が定着しているが,正式和名は ゼンテイカ
 中部以北の本州に分布し,山地〜高山下部の草地,湿地に生育する多年草。丈は60〜 80cm。
 花は,茎の先に3〜4個つき,朝開花し,夕方にはしぼむ。
 霧ヶ峰,霧降高原,尾瀬,雄国沼,月山などでは大群落を作るが,高山では大きな群落 は作らない。若い葉,つぼみ,花被は食べられる。
 日光の霧降高原,尾瀬ヶ原,霧ヶ峰などの群落が有名である。 花が黄色で葉が カサスゲ(笠萓) に似ているため,地名を付けて ニッコウキスゲ と呼ばれだし,全国に広まった。 ただし、栃木県日光地方の固有種というわけではなく, ゼンテイカは日本各地に普通に分布している。
 日光地方では,霧降高原を中心に「日光キスゲまつり」が毎年開催されている。府中市 (東京都)では,ゴールデンウィークの頃に「キスゲフェスティバル」が開催される。
 本種は,分類の紆余曲折のため和名・学名ともに混乱が見られる。 本種の分類は, エゾカンゾウ の変種とされたり, ヒメカンゾウ の変種とされたりしている。


 2005.06.26 尾瀬ヶ原


 2013.07.23 尾瀬大江湿原


 2014.06.27 雄国沼


 2015.07.22 尾瀬


 2016.07.04 尾瀬


 2017.07.15 尾瀬