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ノウゴウイチゴ
能郷苺
バラ科 オランダイチゴ属

 北海道および本州の北部から伯耆大山にかけた日本海側に分布し,高山から亜高山の湿 り気のある草地に生育する,ほふく性の落葉小低木。
 茎は肥厚した根茎から匍匐枝を長く伸ばし、地を這う。葉は根生し、長い葉柄をもった 3小葉からなる。小葉は倒卵形で長さ15〜30mm,縁にはあらい鋸歯があり,裏面は粉白色を帯び る。葉裏、葉柄、花茎に伏毛がある。
 花期は6〜7月。細い花茎の先端に数個の花をつける。 花は白色で径15〜25mm, 花弁は7〜8個 で,萼片も7〜8個になる。雄しべは黄色で長さ2mmになる。果実(果床)は7〜8月に径 8mmの卵形になり,赤熟し,食用になる。
 名前の ノウゴウ は,発見地の,岐阜県本巣市の能郷白山にちなんだもの。
 類似種に シロバナヘビイチゴ があるが,花びらが5枚なので区別できる。


 2004.06.06 白毛門


 2002.06.29 会津駒ヶ岳