閉じる
タカネニガナ
高嶺苦菜
キク科 ニガナ属

 北海道,本州,四国,屋久島に分布し,高山〜亜高山帯の砂礫地や岩場に生育する多年 草。平地で見られる ニガナ の高山型。
 茎は細く,丈は5〜20cm。母種よりも小形で頭花の数も少ない。
 花期は7〜8月で,茎の先端に黄色の花を数個つける。舌状花の数は9〜10個で,直 径は2cmほど。白花のものも少なくない。
 葉の形は倒披針状へら形で,根生する。葉の幅が1〜3mmのものは, ホソバタカネニガナ と呼ばれる。北海道から本州にかけては,やや大形で根生葉がだ円形の クモマニガナ も見られる。
 他のニガナ類は,茎葉の基部が茎を抱くのに対し,タカネニガナの葉は茎を抱かないの が特徴。良く似たニガナ,ハナニガナ,クモマニガナは茎葉の基部が茎を抱く。
 名前は,葉や茎に苦みがあることからつけられた。 日本固有種


 2003.07.31  剣御前