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テガタチドリ
手形千鳥
ラン科 テガタチドリ属

 中部以北の本州と北海道に分布し,亜高山〜高山の草原に生育する多年草で,丈は30 〜60cmになる。
 花は,茎の先に穂状に密集してつく。花期は7〜8月で,花の色は淡紅紫色。花びらは 蝶形で1個の大きさは10mm程度。左右の側がく片は翼のように横に開き,唇弁は尾羽根のように浅 く3つに裂ける。
 葉の形は広線形で互生し,基部は茎を抱く。
 チドリソウ という別名もある。名前は,太い根が掌状になっていること,花の姿を飛ぶ千鳥に見立て たことによる。
 穂状の花を豪華に咲かせる,日本の高山を代表するラン。良い香りがする。類似した ノビネチドリ は葉の縁が波打っている。


 2006.08.02 白馬岳


 2005.07.29 鹿島槍ヶ岳


 2004.07.28 燕岳