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テンニンソウ
天人草
シソ科 テンニンソウ属

 北海道から九州までのほぼ全国に分布し,低山から山地の,やや日の当たる落葉樹林の 林縁や崖に育成する。1mほどの草丈になる大型の多年草。
 花期は9〜10月で,茎の先に,長さ8mmほどの淡黄色の小さな花が,穂状につく。花 の形は,唇形で筒部があり,上唇は浅く2つに,下唇は3つに裂ける。4本の雄しべのうち,長い2 本と雌しべの花柱が花冠から突き出し,糸状に見える。
 葉は長だ円形〜広披針形で,茎に対生する。茎は四角で硬くほぼ無毛だが,ときに,上 部に星状毛は生える。
 夏から秋に変わる頃,群落をなして穂状に花を付ける。草丈が高いので,地味な花色な がら良く目立つ。


 2001.09.08 那須清水平


 2012.09.04 戦場ヶ原