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トウヤクリンドウ
当薬竜胆
リンドウ科 リンドウ属

 中部以北の本州に分布し,高山の砂礫地や風衝地に生育する多年草。丈は10〜30cm で茎の先に長さ3〜4cmの花を1〜7個つける。
 花期は8〜9月で,高山の秋の訪れを告げる。花は淡い黄色で,緑色の線状に並んだ斑 点の模様がある。花びらは釣り鐘形で,先が5つに裂ける。
 花の先は通常閉じていて,陽が射すと花の先が僅かに開く。一見地味な花だが意外とよ く目立つ。
 葉は披針形〜長だ円状披針形で根生する。根生葉は花茎の脇につき,3本の脈が目立つ。
 名前の トウヤク は,薬草になる センブリ のことで, トウヤクリンドウ も胃薬になることからつけられた。
 大雪山では,本種より小形だが花の大きな変種 クモイリンドウ が見られる。


 2010.08.23 白馬岳 三国境付近


 2006.08.26 甲斐駒ヶ岳


 2005.08.28 八ヶ岳 硫黄岳


 2004.07.29 大天井岳


 2003.08.22 八ヶ岳


 2003.07.31 剱岳