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ツルウメモドキ
蔓梅擬
ニシキギ科 ツルウメモドキ属

 ほぼ全国に分布し,平地から山地の日当たりの良い河原や林縁に生育する落葉つる植物。 つるははじめは真っ直ぐに伸びるが,他の植物があると伸びながらからまり,よじ登るようになる。 良く成長し,他の木を覆うこともある。本年度のつるは緑色をしているが,2年目以降は茎は木化し 茶褐色になる。大きなものでは幹の直径が10cm以上になるものもある。
 雌雄異株で,葉の腋から短い花序を出し,黄緑色で直径6〜8mmの花をつける。果実は 直径7〜8mmの球形で,黄色に熟して3つに割れ,オレンジ色の仮種皮に包まれた種子が現れる。
 葉は互生し,長さ4〜10cmで,葉柄は2cm前後。広卵形〜倒卵形または円形で,浅い 鋸歯は波形で丸い形状をしている。
 名前の通り, ウメ ウメモドキ に似る。両面無毛で全体に薄く紙質で,網目状の葉脈がある。秋には黄葉し落葉する。



 2007.12.15 小田代原