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ウルップソウ
得撫草
ウルップソウ科 ウルップソウ属

 日本での分布は隔離的で,北アルプス北部の白馬岳と雪倉岳,八ケ岳の硫黄岳と横岳, そして北海道の礼文島にわずかに自生する。高山の礫地に生育する多年草。
 氷河期に日本に南下し,その後高山などの一部地域だけに生き残ったと考えられている。
 葉は卵円形または広楕円形で,長さ幅とも4〜10 cm の肉質で表面につやがある。全 体に無毛
 丈は15〜25cmで,開花時期は6〜8月。高さ15〜25cmの花茎に,青紫色の花を 穂状に多数つける。花穂は円柱形で,各花に苞がある。花は下の方から咲いていく。花びらは唇形で, 下唇は2つに裂ける。
 はじめに千島の 得撫島(ウルップ島) で採集されたのでこの名がある。
 白馬岳にはたくさん見られるが,分布は意外と狭い。 準絶滅危惧種


 2016.06.18 八ヶ岳


 2006.08.02 白馬岳



 2007.07.24 白馬岳