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ウワミズザクラ
上溝桜
バラ科 ウワミズザクラ属

 北海道中北部を除くほぼ全国に分布し,平地〜亜高山の日当たりの良い小川沿いなどを 好んで生育する,樹高が10〜15mになる落葉高木。
 樹皮は灰〜褐色で良く枝分かれし,小枝の多くは落葉後に落ちる。
 葉は長さ6〜9cmで幅は3〜5cm,楕円形で先が急に細くなり,縁には鋸歯がある。
 花期は5月で,長さ10cmほどの白い総状花序をつけ,白い5弁の小花を,多数つける。 花序は雄しべが目立ち,ブラシのように見える。
 花の後,直径8mmの卵円形の核果をつけ,初夏にかけて赤から黒く熟す。黒く熟した実 は果実酒に使われる。
  シウリザクラ によく似ており,花だけで見分けるのは難しい。
 本種の葉はシウリザクラに比べて小形で,基部が鈍形または円形,密腺は葉身基部にあ る点などで区別する。


 2017.07.03 尾瀬ヶ原


 2006.07.08 尾瀬


 2005.06.26 尾瀬


 2003.05.04 古賀志山