閉じる
ヤマシャクヤク
山芍薬
ボタン科 ボタン属

 朝鮮半島と日本の北海道・本州・四国・九州の落葉広葉樹林下などの山地帯に生える。 石灰岩の地を好む傾向がある。
 環境省のレッドリストの 準絶滅危惧(NT) に指定されている。
 茎の高さは,30〜40cm。 葉は3〜4枚で互生し,小葉は楕円形-倒卵形。茎の先端 に直径4〜5cmの花を1個つけ,上を向いて開く。
 緑色の葉形の萼片があり,ふつうは3枚。バナナに似た形状の3本の雌しべの周りには 先端が黄色の雄しべが多数付く。
  花弁は白色で5〜7枚,開花時期は4〜6月。 花が開いているのは3〜4日程度。秋 に実が熟すと,結実しない赤色と,結実した黒色の種子ができる。
 2017年6月, 泉門池 の西側の山の斜面に ヤマシャクヤク を見つけた。奥日光に通い詰めて久しいが,ここでヤマシャクヤクを見つけたのは初めて だった。 「まだまだ奥日光には知らないことがたくさんあるぞ」 という自然からにメッセージと受け止めた。


 2017.06.05 戦場ヶ原 泉門池付近