に戻る ヤナギラン アカバナ科  

 私が山の花に興味を持って,最初に購入した図鑑が,山と渓谷社の「野草ハンドブック」だった。そこに,ヤナギランについて次のような記述がある。著者は冨成忠夫だ。
 「東北地方や北海道でこの花がどういうふうにはえているか私は知らないしまた,見たかも知れないが印象に残っていない。ヤナギランと聞いてすぐ頭に描くのは,中部地方の高原で青い空のもとに見る群落である。花たちが立候補して夏の高原の女王を選出するとなれば,私は文句なしにこの花に投票する。大きくて美しいことは推薦の理由であるが,そのほかにこの花の生育地が1500m付近の高原に限られていて,それより上へも下へもいかない節操のかたさを高く評価するのである。・・・・・」

 2004年の8月末,鳳凰小屋を目指してドンドコ沢を登っていた。小屋が近づいたとき,木の枝の間に赤い色の固まりが見えた。小屋の屋根が見えたのだと思って近づいたら,ヤナギランの群生だった。ちなみにここの標高は2370m付近 (2004/08/27 鳳凰小屋手前)



(2004/08/27 鳳凰小屋)




 8月末,富士宮登山口から富士山頂を目指していた。
新六合目の上に,オンタデに混じって,
ヤナギランの群落があった。ちなみにここの標高は2500m。
(2007/08/24 新六合目上)



 2013年8月,長年の夢だったスイスの旅行に出た。丁度時期が合っていたのか,バスで通過する道の脇の至るところにヤナギランが咲いていた。
写真は,
グリンデルワルドからメンリッヘンへリフトで登り,そこからクライネシャイデックまでハイキングしたときのもの。左に見える建物は,クライネシャイデックのホテルだ。他の花は,日本にある花と同じに見えても,少しずつ違うものが多いのだが,このヤナギランだけは,私が見た限り日本のものと同じだった。ちなみにここの標高は2100m。 (1013/08/04 スイス クライネシャイデック)

 8月2日朝, 宿泊したサンモリッツのホテルを早朝に抜け出し,付近を散歩した。パレスホテルの,サンモリッツ湖に面した斜面に,ヤナギランの大群落があった。自然なものなのか,植えられたものなのかは分からなかったが,凄い迫力だった。ここの標高は1770m (2013/08/02 スイス サンモリッツ)