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思い出の山シリーズ 8
谷 川 岳 縦 走
1982年(昭和57年) 8月7日(土)〜9日(月)
(作成日 2005年3月23日)

 コース
8月7日(土)
 宇都宮 ⇒ 土合山の家(駐車場)
 駐車場 → 谷川ロープウエイ駅 ⇒(ロープウエイ)⇒ 天神平 → 熊穴沢避難小屋 → 肩の広場(肩の小屋)
8月8日(日)
 肩の小屋 → 谷川岳(トマの耳) → 一ノ倉岳 → 茂倉岳 → 武能岳 → 蓬峠 → 土樽山の家
8月9日(月)
 土樽山の家 → 土樽 ⇒(電車)⇒ 土合 → 土合山の家(駐車場) ⇒ 一ノ倉沢出会 ⇒ 土合 ⇒ 宇都宮

 同行者
   阿久津,渡辺,早坂,人見,安納,賀島

 
 一昨年から,夏休みを利用して,職場の仲間と泊付きで山登りをしている。同僚の松本 先生が,経験が豊富であり,彼が計画をして私たちを連れて行ってくれている。
 一昨年は, 奥穂高 へ登り,昨年は 八ヶ岳 へ登った。今年は 谷川岳 へ行く計画を立てた。 宇都宮 から 土合 までの往復は自動車を使い, 土合 から 土樽 に抜け,電車で 土合 に戻ってくる計画だ。


第1日 8月7日(土)

 宇都宮 の集合場所に集まり,レンタカーの 10人乗りワゴン車(トヨタグランドハイエース) を借り,私が運転して 土合 に向かった。正確な時刻は記憶していないが, 土合 に着いたのは10時過ぎだったと思う。 土合山の家 に断って駐車させてもらい,徒歩でロープウエイ駅に向かった。
 天神平 でロープウエイを降り, 熊穴沢避難小屋 を経由して 肩の小屋 に向かった。天気は良かったが,夏特有の雲が湧き始めていた。
 天狗岩 で休憩。何を飲んでいるのかな?

 ランニングシャツ姿の私。後方遠くに ザンゲ岩 が見える。

 天神尾根 を登る。いろいろなザックが面白い。

 肩の小屋 を目指して登る。空模様が怪しくなってきた。


 肩の小屋 の直前で,にわかに空模様がおかしくなってきた。休憩も取らずに, 肩の小屋 に飛び込むと同時に大粒の雨と突風が襲ってきた。私たちより数百メートル遅れて登って きた若い人のグループがあったが,彼らは小屋までたどり着けずに,夕立の洗礼を受けた。
 ひとしきり雨風が吹き荒れると,天気は回復した。山服にはガスが漂っていたが,日も 射してきた。僅かのところで小屋までたどり着けなかった若者のグループが,濡れた雨具を肩にかけ ながら登ってきた
 肩の小屋 は,私たちが泊まった数年後に営業をやめ, 避難小屋 になってしまった。建物も,小さなものに建て替えられた。
 ところが,平成14年(2002年)に避難小屋の改修工事が始まった。 遭難防止と自然保護活動充実 のため管理人が常駐できるようするためと説明された。
 現在は,予約すれば,食事付きで宿泊ができるようになった。詳しいことは 水上町観光商工課「谷川岳肩の小屋の利用について」を見て欲しい。

 99年10月

 02年10月,増築・改修工事中の肩の小屋

 肩の小屋 の夕食

 メニューは写真から想像することもできるが,記憶には残っていない。




第2日 8月8日(日)

 次の日は,朝から良い天気だった。朝食前に小屋の周辺を散策した。
 朝日の当たる 肩の小屋

 マチガ沢 をのぞき込む

 肩の広場 で。後方は 万太郎山 へ続く稜線

 肩の小屋 での朝食


 谷川岳山頂 (トマノ耳)

 トマノ耳 から オキノ耳 を望む

 一の倉岳 へ向かう 一ノ倉沢 からガスが昇ってきた

 谷川岳 方面を振り返る。 一ノ倉沢 はガスに包まれた。


 一ノ倉岳

 武能岳 へ向かう稜線


 武能岳山頂

 蓬峠 へ。正面の尖った山は, 大源太山


 嫌になるほど長く,単調な 蓬沢 の降り

 やっとたどり着いた 土樽山の家 で,汗を流し祝杯をあげる。これがあるから山歩きはたのしい。




第3日 8月9日(月)

 土樽山の家 は, 上越線土樽駅 のすぐ前にある。まず, 土樽駅 から登りの電車に乗り, 土合駅 まで戻った。 土合山の家 で,預けておいた車をとり, 一の倉沢出会 まで車で入った。
 一の倉沢の岩壁 をバックに記念撮影

 画家でもある阿久津先生 はスケッチブックを開いた。


「昨日の今頃はあそこを歩いていた」  稜線を眺めながら,感慨にひたる。


 初めての谷川岳は,好天に恵まれて,すばらしいものだった。
 湯桧曽川に面した岩壁と,対照的な西側のスロープ。荒々しさと,優しさの並立した稜 線。いずれもすばらしい体験だった。
 稜線では,たくさんの花に出会うことができた。

 それにしても,最近の谷川岳の混雑ぶりには閉口する。紅葉期はむろん,それ以外でも 山頂は混雑し,記念写真の撮影もままならない。
 西黒尾根や厳剛新道の静けさに憧れてしまう。