ア イ ゼ ン

 2003年12月,12本爪のアイゼンを購入した。 私は,本格的な冬山はやらない。残雪期の雪渓歩き程度だから,軽アイゼンで十分なのだ。そんな私が,12本爪の本格的なアイゼンが欲しくなったのには訳がある。

 2002年の3月,
高峰高原の高峰温泉ホテルに泊まった。翌日,天気が良いので,どこか行きたいとホテルのフロントで相談すると,黒斑山に登ってはどうかと薦められた。軽アイゼンがあれば十分に登れるという。そこで,さっそく持参した軽アイゼンを付けて黒斑山に登った。風もなく,凍った雪の斜面をさくさくと音を立てて登る快感は,いままで感じたことがないすばらしいものだった。赤ゾレの頭から見た浅間山の姿に感動し,ぜひまた来たいと思ったのだ。
 この
軽アイゼンは靴の土踏まずに付けるタイプのもので,2本のゴムベルトで取り付けるようになっている。2本のゴムの強さの関係で,歩いているうちに,アイゼンが土踏まずから踵の方にずれてきてしまうのだが,これを元の位置に戻すのに大変な思いをした。

 この軽アイゼンは,この後,ゴムベルトの部分を改造して,現在でも使っている。かかとのループはワイヤーで自作し,甲の部分はベルトで締められるようにした。軽量なので持ち歩きがしやすく,重宝している。


 charlet moser s12

 このとき,途中で出会った殆どの人が10本から12本爪の本格的なアイゼンを付けており,さくさくという音を残して私達を追い抜いていった。このとき,
ここを登るためだけでも良いから本格的なアイゼンが欲しいと思った。
 この程度の使い方なので,12本爪は要らないかとも思ったのだが,「
どうせ買うのならば12本爪を」というアドバイスもあり,12本爪セミワンタッチ式のcharlet moser s12を購入した。私の靴もチコの靴も,ワンタッチアイゼンが取り付けられるタイプのものだったが,応用範囲の広いセミワンタッチ式のものにした。いっしょに,アンチスノープレートも取り付けた。

 初めてこのアイゼンを着けて歩いたのは,2004年2月日光雲竜渓谷だった。アプローチでの林道歩きでは通常はアイゼンは要らないのだが,このときは路面がアイスバーンになっているところもあり,また,歩行練習の意味もあり,アイゼンを着けて歩いた。雲竜瀑も,滝壺まで近づかなければアイゼンは要らないと言われているが,あった方が安心できる。
 雲龍渓谷に行った2週間後,
那須茶臼岳に登った。茶臼岳では,強風が吹き付けるところでは雪が飛ばされてしまい,岩混じりの道を歩く経験もした。さらに3月には,念願の黒斑山に登った。クラストした雪の斜面を,「サクサク」と音を立てて歩く快感は,私を虜にした。
 
私を,雪山に引き込んだ犯人の一つが,このアイゼンかも知れない。


 スノープレートの自作

 シャルレのスノープレートを自作した。
 2003年に購入したときには,スノープレートは別売りで,かなりの値段だった。現在はスノープレート付きで販売しており,トータルでは安くなった??
 シャルレオリジナルのスノープレートは優秀で,他のメーカーのクランポンでダンゴが付く状態でも,まったく問題なかった。特殊なゴム製で,弾力があるのと,断熱性があるのが良いようなのだが,詳しくは分からない。
 しかし,さすがに購入して4年も過ぎると,材の劣化がひどく,べたつくようになってしまったので,思い切って自作することにした。
 スノープレートで最も肝心なのはプレートの材質なのだが,とりあえず入手できる物で作ってみた。ポリプロピレンで0.7mm厚のものだ。
 2月11日の,雲龍渓谷で試してみた。帰路では気温も上がり,かなりベタ雪になったが,特にダンゴができることもなかったので,合格点をつけても良いと思った。
 プレートの端を折り曲げてアルミのリベットで止め,折り返したところに針金を通して金具に巻き付けて固定した。針金は,腐食を考え,銅製のものを使った。太さ1.3mmのものをホームセンターで見つけてきて使った。
(2008.2.10 記事追加)

 スノープレートは,その後も幾度か作り直している。現在は,リベットでかしめるのを止め,0.9mmの銅線で直接本体に取り付けている。銅線はリング状にしてその端を半田付けしているが,大きな力がかかる場所ではないので,それで十分だ。プレート自体は,厚めのポリプロを探してきて使っているが,やはり,ミックスを歩いたりすると割れてしまう。そんな訳で,幾度か作り替えている。




 (2015.2.20記事追加)

 EXP of JAPAN クロモリ リトルベアー卍

 軽アイゼンは,靴の土踏まずに付けるタイプのものを持っていたのだが,これはあまりにも頼りない。

 06年に
白馬大雪渓を登るのを契機に,もう少ししっかりしたものを購入した。
 6本爪のものは,何種類か売り出されているが,これは
横幅が調節でき,靴にしっかりと合わせることができる。
 ワイヤーをかかとにかけてから,ベルトを締めることで,比較的簡単に装着できる。

 ところが,実際に行ってみると,ベルトをワイヤーの下をくぐらせるところが,意外とスムーズに行かない。
 そこで,短いベルトでD環を取り付け,ベルトがスムーズに通せるようにした。山道具も,チョットした工夫で,快適に使えるようになる。もちろん,強度等の安全性には十分な配慮をしなければいけない。
 後日,チコ用に,もう1基購入した。これはレディース仕様で,かかとのワイヤーが少し短く作られている。

 更に,もう少し改造した。

 かかとの固定を確実にするため,かかとのループを,ベルトで作った。そうすると,長さが固定されてしまうのだが,私専用なので,使う靴は決まっており,問題はない。靴を買い換えたときには,改めて長さを調節すればいい。
(記事追加 2017.2.1)




 share of happiness チェーンアイゼン

 本格的なアイゼンは要らなくても,滑り止めが欲しいときがある。そこで,ネットで探し,購入した。 share of happiness と言う会社(販売会社?)の製品で,1290円だった。値段も安かったので,あまり期待はしていなかったのだが,これが意外と良い。さっそく,チコ用にもう一本購入しようとしたのだが,既に売り切れていた。


 仕方なく,別会社の同じようなチェーンアイゼンを購入した。値段はこちらの方がやや高く,1499円だったのだが,爪の材質が弱く,一度履いただけで曲がってしまった。さらにチェーンの材質も弱く,2度目の使用で切れてしまった。
 ネット商品にはこんなことが良くある。値段が値段だから仕方ないのだが,最初に買った方が値段が安い上に,しっかりしているのはなんとも不思議だ
(2016年1月購入。)



 OUTAD 14本爪アイゼン

 チェーンアイゼンの代わりになる,手頃な軽アイゼンはないかなとネットで探していたら,こんなものが目に入った。14本爪のアイゼンでありながら,片方480gという軽量なアイゼンだ。本格的なクライミングには向かないと但し書きがあったが,もともとチェーンアイゼンの代わりになるものを探していたのだから,問題はない。
 中国製のもので,中国の工場から直接に送られてきた。さっそくチェックしたが,想像していたものより,しっかりした作りだ。ミックスは避けた方が良さそうだが,一般の雪道ならば十分役に立つ。
 靴に着けてみたところ,フロントカウルの部分が靴に密着せず,不安定だった。そこで,
フロントカウルの部分を,ベルトに交換した


 アンチスノープレートも自作して取り付けた。


(2016年5月購入)
 5月13日の
奥白根山で使ったが,なかなか調子が良い。